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2008年08月08日

ディック&ジェーン



2005年12月公開

監督 ディーン・パリソット
出演 ジム・キャリー ティア・レオーニ アレック・ボールドウィン

 ある日突然会社が倒産してしまったら。家のローンや車のローンなどさまざまな負債を抱えることになる。貯金を切り崩していってもいつかは破綻が訪れる。この作品はそんな悲喜こもごもを描いた作品である。

 IT企業ではたらくディック(J・キャリー)は順風満帆に仕事をこなしていく、妻ジェーン(T・レオーニ)と息子ビルとともに3人で幸せな毎日を送っていた。マイホームも手に入れ、部長への昇進も決まって、まさに幸せを絵に書いたような人生を送る。しかし、そんな幸せも長くは続かなかった。会社は突然倒産してしまう。思い詰めたディックとジェーンはコンビニを手始めに強盗を決行する。もともと勤勉な彼らは、犯行を重ねるごとに腕を上げていき、その手口も洗練されていくのだった。

 この作品は、ジョージ・シーガルとジェーン・フォンダの共演で77年に製作された「おかしな泥棒ディック&ジェーン」を、ジム・キャリーとティア・レオーニでリメイクした痛快コメディとなっている。

 コメディ作品だが、個人的には笑えない心境だった。現在の僕は無職。面接に行くものの落とされてばかり。そんな日々が続き、大切にしていたDVDや本、書籍などを売り、生活の足しにしていた。ディックとジェーンも売れるものは売り、子供が楽しみにしているTVまでも売ってしまう。とうとう売るものもなくなり、明日までに家のローンを支払わないと家を追い出されてしまう。そんな状況も僕は経験していたからだ。

 個人的な感情はさておき、見所は、多くの失業者を出しながら、トップである社長(A・ボールドウィン)は自ら極秘裏に自社株の売却をしてただ一人巨万の富を得る。そんな元社長に用意周到な復讐計画を立てるところである。最後の最後で見事な手さばきで復讐を果たすところは痛快である。

 ただ、先述したとおり強盗になるまでの過程が僕の歩んできた人生とオーバーラップするところがあるので、観ていて身につまされるほど痛かった。その分、笑えない作品となった。まあ、基本的には楽しめる作品なので、時間があれば観ても良い作品と言える。

オススメ度 ★★☆☆☆ 観ていて身につまされる作品でした

ランキング今日は何位?
posted by Genken at 08:32| 兵庫 ☁| Comment(2) | TrackBack(1) | 映画(た行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月05日

プライドと偏見



2006年1月公開

監督 ジョー・ライト
出演 キーラ・ナイトレイ マシュー・マクファディン ドナルド・サザーランド

 言葉足らずで時に人はあらぬ誤解をうけることがある。本人にその気がなくても高慢な態度と捉えられることが多々ある。人見知りの性格が災いをもたらすのもそういう時だ。人見知りするが故言葉が上手く出てこずぶっきらぼうな態度が、相手に対して無愛想な印象をもたれてしまう。そんな不器用な男ダーシー(M・マクファディン)は、5人姉妹の侍女エリザベス(K・ナイトレイ)に悪印象を与えてしまう。さらにあらぬ誤解からダーシーへの嫌悪感をますます募らせるエリザベス。そんな二人が不器用ながらも、お互いに何故か気になる存在へとなっていくのだった……。

 この作品はジェーン・オースティンの「高慢と偏見」を映画化した文芸ラブストーリーである。18世紀末のイギリス。女性に相続権がないため、父親が死去した場合遠縁の男子が家も土地も継いでしまう時代。そんな時代に娘ばかり5人いるベネット家。母親はなんとか娘たちを資産家と結婚させようと躍起になっていた。そんな時代にも関わらず、見栄をはることも、男性に媚を売ることもせず、独立心が強い女性エリザベスを、キーラ・ナイトレイが素晴らしい演技で魅了して、主演女優として最後までこの作品をひっぱった。見事の一言に尽きる。

 高慢だと偏見をもったところから、その偏見をなくすまでの物語である。最初は小さな誤解から始まり、さらにエスカレートしてしまう。いつになったら二人の間に出来た溝が埋まるのか。観ているコチラとしてはこの作品にすでに引き込まれているのである。まるで文学作品を読んでいるかのようである。一言一言の台詞に重みがあり且つ伏線となって散りばめられている。まさに至極の作品と言えよう。一件すると地味な印象を受けがちだが、キャストの好演、飽きさせない脚本、練りに寝られているといった感じだ。後味の良い作品に仕上がっています。未見の方は是非観てもらいたい作品です。

オススメ度 ★★★★★ 至極のラブストーリーを堪能して下さい

ランキング今日は何位?
posted by Genken at 14:46| 兵庫 ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画(は行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月04日

フラガール



2006年9月公開

監督 李相日
出演 松雪泰子 豊川悦司 蒼井優

 時代が大きく変貌をとげるとき。その流れについていく者や、頑なに拒む者もいる。だが、頑なに拒んだところで大きく時代がうねる流れには逆らえない。それは昔も今も変わらない。変化が持たらす影響はときに計り知れないほど大きい。何も時代の流れだけじゃなく、ちょっとした暮らしの中での変化でも同じことが言える。例えば、仕事上どうしても変えなければならない懸案事項があったとする。そのことについて、当然反発が起きるのである。というのも、人は基本的には現状維持の方が楽だからである。それが会社にとって利益を産み出し個人に還元されることを潜在意識の中では分かっていても、今の生活を大きく帰られたく変えられたくないから、必ず衝突が起きる。これはある意味仕方のないことではある。

 時は昭和40年。福島県いわき市の炭坑町。時代の流れは石炭から石油へと変わっていき、閉山が相次いでいた。街は先細りの一途を辿っていく。そこでどうにかしようと豊富な温泉を利用したレジャー施設の建築が計画された。常磐ハワイアンセンターとなづけられた施設の目玉としてフラダンスショーのダンサー募集が地元の少女たちに対して行われた。東京からプロのダンサー平山まどか(松雪泰子)が呼ばれ、地元の少女たちに教えようとするのだが、教える相手がズブの素人と分かり、やる気を失ってしまう……。

 松雪泰子演じる平山まどかも東京から福島県の田舎町にたどり着いて変化に戸惑う。最初は教える気などなかったまどかだが、少女たちが持つ現状を変えたいという強い意志によって次第に心境の変化が訪れる。一方、すたびれていく炭坑の街を変えたいと強く願う紀美子(蒼井優)。変化を畏れる母との葛藤や、兄洋二郎(豊川悦司)の戸惑い。どれをとっても変化を持たらすものばかりであった。それは何も個人だけの問題ではなく、町も時代の流れによって大きく変化を求められているのであった。相次ぐ閉山によって労働者たちのリストラ。それに歯止めをかけようと観光施設を作って町を救おうとする人たち。それを受け入れられない人たちの心の葛藤を丁寧に描いている。

 変化を嫌う人たちが、徐々に変化を受け入れていく場面もすばらしいものがある。それでいてラストシーンでのフラガールによるダンス。息をもつかせぬ出来栄であり圧巻である。このようにこの作品を変化というキーワードで観ていくと、時は違えど現代の社会でも当てはまるのではないだろうか。めまぐるしく変わる現代社会。それにうまく適合するものもいれば、出来ないものもいる。この作品から放たれているメッセージ。変化を畏れるな。そう言われているような気がしてならない。今一度、変化を畏れず絶え間なく自分を変えていかなければいけないと教えられた気がする。

 この物語は、現在「スパ・リゾート・ハワイアンズ」に改名した元「常磐ハワイアンセンター」誕生実話を映画化したものであるから、余計に実感がこもっているのかもしれない。実話を元にしているだけあって感動もひとしおである。必見です。

オススメ度 ★★★★★ あなたは変化を畏れていませんか?

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2008年08月03日

そのときは彼によろしく



2007年6月公開

監督 平川雄一郎
出演 長澤まさみ 山田孝之 塚本高史

 子供の頃友達とよく秘密基地ごっこ遊びをやったことを思い出す。その遊びは、どこか神秘的であり背徳的なものでもある。何たって秘密基地でありそこは秘密の場所なのだから。大人は入って来れない領域でもある。そこでは他愛もないものを持ち寄ったりして遊ぶのだが、秘密の場所で遊んでいるものだから子供心にも何かしら後ろめたさやスリルを味わうことが出来るのである。

 そんな秘密基地で遊んでいた3人の子供。滝川花梨、遠山智史、五十嵐佑司たちは放課後秘密基地で仲良く遊んでいた。それから13年後、遠山智史(山田孝行)は小さな店アクアプランツ(水草)の店トラッシュを営んでいた。そんな彼の店にある日トップモデルの森川鈴音(長澤まさみ)がやってきた。アルバイトとして雇って欲しいとのこと。いきなりそんなことを言われて戸惑う智史。だが、強引に鈴音は居着いてしまう。こうして奇妙な共同生活が始まるのだった。智史はどこか違和感を抱く。しばらくしてようやく彼女が13年前秘密基地をつくって一緒に遊んでいた花梨だと気づく。再会を喜んだ二人だが、もう一人の親友、五十嵐佑司(塚本高史)のもとへと尋ねていくのだが……。

 この作品は市川拓司による同名のロングセラー小説をもとに、長澤まさみ、山田孝之、塚本高史の共演で映画化したファンタジックな青春ラブ・ストーリの物語である。

 強い絆によってもたらされた数奇な運命。3人の人生が再び交錯した時に起こる不可思議な出来事。普通では考えられない出来事が彼らに襲いかかるファンタジーな世界観。そこには観るものを惹き付けて止まないものがある。観賞後は何か爽やかな印象を残してくれる。それにどこか子供の頃に描いた夢を思い起こさせる作品となっている。いつの間にか日々の雑務に追われて生活に疲れている人にとっては瑞々しい印象を与えて癒してくれる。もう一度童心に戻ってみては如何だろうか。ひょっとして忘れかけていたものを思い出させてくれるかもしれませんよ。必見です。

オススメ度 一度子供心に戻ってみては如何だろうか?

ランキング今日は何位?
posted by Genken at 09:17| 兵庫 ☁| Comment(0) | TrackBack(2) | 映画(さ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月02日

プルーフ・オブ・マイ・ライフ



2006年1月公開

監督 ジョン・マッデン
出演 グウィネス・パルトロー アンソニー・ホプキンス ジェイク・ギレンホール

 誰しもが情緒不安定な時期を経験する。その時身内に精神を病んでいる人がいたらどうだろう。私も同じ病気かもしれないと不安にならないだろうか。

 この作品はデヴィッド・オーバーンのピュリッツァー賞を受賞した戯曲を映画化した作品である。あらすじは、天才的な数学の才能を持つ父ロバート(A・ホプキンス)が精神のバランスを崩してしまう。その彼を看病するためキャサリン(G・パルトロー)は大学をやめる。5年ともに暮らしてきたロバートとキャサリン。しかし、ロバートは一週間前に不帰の人となる。悲嘆にくれるキャサリン。

 そんな彼女のもとに、ロバートのかつての教え子ハル(J・ギレンホール)が現れる。ロバートが書き残した百数冊ものノートを検証するためだった。そんなハルを疎ましく思いながらもどこか気になる存在であった。いつしか二人は恋に落ちる。キャサリンはロバートのデスクの鍵をハルに渡す。そこにあったのは、これまで誰もなし得なかったある定理の証明が記されていたのだった。それを見たハルは興奮するも、キャサリンは、それは自分が書いたものだと主張するのだが……。

 人は誰でも自分はまともだと考えている。だがこの作品で描かれているように、介護疲れからくる情緒不安定。天才的な数学の才能を父から譲り受けており、精神のバランスをいつか自分も崩すのではないかという恐怖感出さらに不安は加速する。。自分もひょっとしたら父親と同じ病かもしれないといういわれの亡い恐怖感。それが引き金となり、さらに情緒が不安定になり、ヒステリックになる。

 ラストシーンでキャサリンはこう呟く。「振り出しに戻ってやり直そう。1行ずつ検証すれば、遠回りを省ける。前向きに生きよう」と。彼女は混乱した意識の中で前向きに生きる術を模索し続けていたのである。それが、やっと形となり、前向きに生きる決心をするのであった。もし、今、自分が情緒不安定な人や、実際に精神を病んでいる人が観れば、一条の光が射す作品となっている。観賞後は何か救われたような気になり余韻に浸れる。人生に疲れている人にとっては癒される作品となって仕上がっています。そういう方に是非観てもらい作品です。

オススメ度 ★★★★★ 心が癒される作品となっています

ランキング今日は何位?
posted by Genken at 12:54| 兵庫 ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画(は行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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