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2009年06月29日

ザ・マジックアワー



2008年6月公開

監督 三谷幸喜
出演 佐藤浩市 妻夫木聡 深津絵里

 人は窮地に立たされたときにどのようにして切り抜けるのだろう?

 やはり、知恵がないと生き残れない。どれだけ知識があっても、それを応用しないことにはいけない。まさに、この映画は窮地に立たされた人間が他人をも巻き込んでいく物語である。

 簡単にあらすじを述べよう。港町の守加護(すかご)を牛耳るギャングのボスである天塩(西田敏行)の愛人マリ(深津絵里)に手を出してしまった備後(妻夫木聡)。命を助けてもらう条件として伝説の殺し屋であるデラ富樫を5日以内に連れてくることを突きつけられる。もちろん、伝説と言われるまでの殺し屋だから、そう簡単には見つからない。そこで、追い込まれた備後は無名の役者である村田大樹(佐藤浩市)をデラ富樫の替え玉として殺し屋に仕立て上げることであった。村田には映画の撮影だと思い込ませ、ボスの天塩にはデラ富樫だと思い込ませることに。その思惑は見事に成功するのだけれど、備後が考えもしなかった展開になっていくのであった。

 この作品は「映画の中で映画を再現している」と言ってもいいくらいだ。どのようにして映画が作られていくのかを追体験出来る。過去に、様々な映画のDVDでメイキング映像とか見たことがある。そう言う意味では、このザ・マジックアワーという映画は大掛かりなメイキング映像と言ってもいい。

 ただの大掛かりなメイキング映像とは違い、ちゃんと物語があり、ハラハラしたり笑ったり、ホロっとしたりする。人情喜劇とも言える作品にちゃんと仕上がっているのである。この辺りは、さすが三谷幸喜ならではと言える。

 僕が特に気に入っているシーンは、ボスと村田大樹演じるデラ富樫が初めて合うシーンである。このシーンがとてもシュールな作りで面白い。それに、騙し通そうとする備後の慌てふためいている姿も滑稽である。ラストのシーンで、ボスと、村田大樹が演じるデラ富樫との掛け合いも面白い。

 これ以上、書くとネタバレになるので未見の人には申し訳ないので止めておく。随所に細かい笑いが散りばめられているので、最後まで見ていて飽きさせない作りになっている。

 冒頭でも書いたように、人間、窮地に追い込まれるとどんな対応をとるか迫られる。そこで、どれだけ知恵を出せるかである。しかも、自分が予測しない方向へと事態が流れていっても、それを逆手にとる知恵も必要であることも、この映画では教えてくれる。

 この作品も、何度観ても飽きることはないのでジックリと鑑賞してもらいたいものである。

オススメ度 ★★★★★ やはり、知恵は重要です。

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2008年08月17日

それでもボクはやってない



2007年1月公開

監督 周防正行
出演 加瀬亮 瀬戸朝香 山本耕史

 痴漢というのは愚劣な犯罪であると同時に軽蔑すら感じてしまう。こと、痴漢の冤罪事件の場合はどうなるのか。終始やっていないと言う被疑者。そのことをろくに聞かずずさんな捜査をする警察。その調書を鵜呑みにしてかかる検察官。そしてその事柄を書面と被害者の証言だけで裁かれる法廷。どの場面をとっても背筋に冷たいものを感じる。僕は普段電車とかは利用しないが、もし自分がその立場に多々冴えたとしたらと考えるとゾッとせざるにはおえない。

 あらすじはフリーターの金子徹平(加瀬亮)はある日、会社の面接に向かうため通勤ラッシュの電車に乗っていた。そして、乗り換えの駅でホームに降り立った撤平の袖口を掴む女子中有学生がいた。「痴漢をしたでしょ」と問いただされる。まるで身に覚え尾内彼は戸惑いを覚えながらも得貴事務所へ連れていかれ、やがて警察へと引き和される。警察署や検察官の取り調べでも一貫して無実を主張するが、誰も耳を貸そうとうはしない。そしてついに決定的な証拠がないまま、起訴されてしまい、法廷で全面的に争うことになるのだが……

 疑わしきは罰せず、推定無罪という言葉すら見当たらないこの裁判の一部始終。もし、自分が被疑者の立場であれば発狂しそうになるくらい、人の揚げ足をとり、常に何らかの刑を与えることに終始する裁判官。全てが悪意に満ち溢れているとしか感じられない。

 これは何も痴漢に限ったことだけではない。日常生活においても似たような場面に遭遇することがある。例えば、仕事上におけるミスを引き起したりするとする。当然、ミスの原因を調べるのだが、誰が悪くて、誰が良くてという白黒を付けたがるケースがある。その場合、第三者が客観的に状況やら書面で確認するのだが、どうしても自分のミスでもないのに、その責を負わされることがある。

 そこには、短絡的なロジックを駆使して人を貶めるように物事が進んでいく。それはまるで疑似法廷みたいなものである。徹底して責任の所在を明らかにしなければならないといった意図が見え隠れしているのである。

 この作品が秀逸なのは、監督が痴漢冤罪事件を取材して練り上げた物語であり、細かいところまで綿密にリアルな展開を見せているところである。これまでの裁判映画では描ききれなかった場面がいくつも登場しており、最後まで観るものを惹き付けて話さない作品となって仕上がっているところである。

 ほんの些細なことで人生が一変するさまは観ているものを釘付けにするのである。決して他人事とは思えない作品である。未見のかたには是非一度観てもらいたい作品である。

オススメ度 ★★★★★ 緻密に描かれた法廷シーンを堪能して下さい

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2008年08月13日

スカイクロラ

2008年8月公開

監督 押井守
声の出演 菊池凛子 加瀬亮 谷原章介

 一見、平和とも思える現代社会。でも、戦争はあちらこちらで行われている。ひとたびTVをつければ信じている宗教が違うといって争いが起こり、また、変革や自由を求めて自国の政府と戦う人たち。さまざまな情報が目に入り耳に聞こえる。そんな姿を見て僕たちは平和の有りがたさを知る。

 物語の舞台は、幾つかの大戦を経て、束の間の平和を手に入れた、今と良くにた時代。かりそめの平和を実感するために、人々は「ショーとしての戦争」を求めた。現代を生きる私たちが、テレビを通して戦争を「観戦」するように。戦闘機のパイロットとして戦うのは、”キルドレ”と呼ばれる子どもたち。彼らは年をとらない。思春期の姿のまま、永遠に生き続けるー空で死なないかぎりは。(パンフレットから抜粋)。

 ショーとしての戦争の側面には平和を甘受出来る社会であらなければならない。
劇中で草薙水素が発した台詞の中でその一面が垣間見られる。「戦争はどんな時代でも完全に消滅しとことはない。それは、人間にとって、その現実味がいつでも重要だったから。同じ時代に、今もどこかで誰かが戦っている、という現実感が、人間社会のシステムには不可欠な要素だから。そして、それは絶対に嘘では作れない。戦争がどんなものなのか、歴史の教科書に載っている昔話だけでは不十分なのよ。本当に死んでいく人間がいて、それが報道されて、その悲惨さを見せつけなければ、平和を維持していけない。平和の意味さえ認識できなくなるー空の上で殺し合いをしなければ生きていることを実感できない私たちのようにね」という具合に完全とも思える社会でも致命的な欠陥を持ち合わせているかのようである。

 それに加え、キルドレと呼ばれる子どもたち。彼らはどこから産まれどのように育ったのかそれすらも分からないでいる。ただ分かっているのは、年をとらず、思春期の姿のまま永遠に生き続けられるということ。空で死なない限りは。たとえ、空で死んだとしても、その特性を引き継いだものがまた現れる。未来永劫、その繰り返しである。ある意味、ずっと生き続けなければならないという苦痛と言う名の十字架を背負って生きているとも言える。草薙水素も、その十字架を背負い葛藤している。函南優一も新しい基地に配属される前の記憶を持たずにいる。そして前任のパイロットについて知りたがる。バラバラになったピースを拾い集めるかのように前任者の情報を求め続ける。それがひとつの絵として治まった時に、優一は自分たちに課せられた運命に立ち向かう決意をするのであった。

 この作品の秀逸なところは、現代社会にもある意味戦争はショーとかしている現実を風刺している点である。僕たち日本で育った人間は戦争についてあまり免疫のない世代が増えてきている。昔に起こった先の大戦の記憶を持ったものが少なくなりつつある現状。戦争の無意味さを教えてくれているのである。それに加え、空で死なない限り、思春期の姿のままで生き続けるという点。これは、一度は誰しもが望んだであろう永遠の若さ。ただ、その裏側では未来永劫変わることのない日々が待ち受けているだけの永遠と言う名の苦痛。それを終わらない戦争とキルドレという存在を上手く交錯させながら描いているというのは特筆すべきだろう。

 限りがあるからこそ、この世を謳歌できるのであって、決して終わらせない戦争やキルドレに代表されるように死なない存在というのはまぎれもなく幻想であるということを。この作品が持たらしてくれたメッセージを今一度噛み締める必要がある。

オススメ度 ★★★★★ この世は限りがあるからこそ美しい。

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2008年08月11日

スパイ・バウンド



2005年1月公開

監督 フレデリック・シェンデルフェール
出演 モニカ・ベルッチ ヴァンサン・カッセル アントレ・デュソリエ

 この作品は、1985年に実際に起こった虹の戦死号爆破事件の実行犯である女スパイ、ドミニク・プリウールの証言を基に作られたものである。普通の生活を望む女性諜報員の葛藤と、パートナーとともに非情な国家に立ち向かう姿を描いたスパイ・サスペンス。

 派手なアクションシーンはないものの、観るものを惹き付けて止まないこの物語。あらすじは、旧東欧諸国から入手した武器を密輸する武器商人イゴール・リポヴスキーの貨物船を爆破する作戦が実行されようとしていた。作戦を指揮するジョルジュ(V・カッセル)はリザ(M・ベルッチ)と共に夫婦を装い、密輸船の入港先であるモロッコへといち早く入る。しかしリザはこの任務を最後に仕事を辞めて普通の生活を送りたいと考えていた。パートナーのジョルジュにもその旨を打ち明ける。そんな思いを抱きながらも任務に集中する二人。見事作戦は成功して、帰路に着く二人だったが、そこには思いもよらぬ罠が仕掛けられていた……。

 女性なら一度は夢見るであろう、穏やかな暮らし、子供を産み育てることを。そんな普通の生活すら夢見ることさえ女性諜報員であるが故に出来ないでいるリザ。普通の暮らしに何とか戻りたいと切望する彼女に国は非情なまでの罠を仕掛ける。それに気づいたリザは絶望を感じながらも新たな任務に着手する。一方、ジョルジュは、リザのことを思わんばかりに単独行動をすることに。果たして彼らの運命は如何に。

 綿密に練られた脚本によって物語に深みを与えることに成功している。見所としては、各自の思惑や葛藤を丁寧に描いているところである。ハリウッド映画みたいな派手さはないものの、この作品に引きずり込まれる力強さを感じる。スパイ映画と言えば、派手な逃走シーンやアクションばかりに目を奪われがちだが、この作品はそれらを極力描かないことにより、心理面での描写が巧みで観ているコチラもひとときも目を離せない作品に仕上がっていると言えよう。渋さが光る作品となっている。一見の価値有りです。

オススメ度 ★★★★★ 諜報員が抱える心の葛藤に注目して下さい

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2008年08月03日

そのときは彼によろしく



2007年6月公開

監督 平川雄一郎
出演 長澤まさみ 山田孝之 塚本高史

 子供の頃友達とよく秘密基地ごっこ遊びをやったことを思い出す。その遊びは、どこか神秘的であり背徳的なものでもある。何たって秘密基地でありそこは秘密の場所なのだから。大人は入って来れない領域でもある。そこでは他愛もないものを持ち寄ったりして遊ぶのだが、秘密の場所で遊んでいるものだから子供心にも何かしら後ろめたさやスリルを味わうことが出来るのである。

 そんな秘密基地で遊んでいた3人の子供。滝川花梨、遠山智史、五十嵐佑司たちは放課後秘密基地で仲良く遊んでいた。それから13年後、遠山智史(山田孝行)は小さな店アクアプランツ(水草)の店トラッシュを営んでいた。そんな彼の店にある日トップモデルの森川鈴音(長澤まさみ)がやってきた。アルバイトとして雇って欲しいとのこと。いきなりそんなことを言われて戸惑う智史。だが、強引に鈴音は居着いてしまう。こうして奇妙な共同生活が始まるのだった。智史はどこか違和感を抱く。しばらくしてようやく彼女が13年前秘密基地をつくって一緒に遊んでいた花梨だと気づく。再会を喜んだ二人だが、もう一人の親友、五十嵐佑司(塚本高史)のもとへと尋ねていくのだが……。

 この作品は市川拓司による同名のロングセラー小説をもとに、長澤まさみ、山田孝之、塚本高史の共演で映画化したファンタジックな青春ラブ・ストーリの物語である。

 強い絆によってもたらされた数奇な運命。3人の人生が再び交錯した時に起こる不可思議な出来事。普通では考えられない出来事が彼らに襲いかかるファンタジーな世界観。そこには観るものを惹き付けて止まないものがある。観賞後は何か爽やかな印象を残してくれる。それにどこか子供の頃に描いた夢を思い起こさせる作品となっている。いつの間にか日々の雑務に追われて生活に疲れている人にとっては瑞々しい印象を与えて癒してくれる。もう一度童心に戻ってみては如何だろうか。ひょっとして忘れかけていたものを思い出させてくれるかもしれませんよ。必見です。

オススメ度 一度子供心に戻ってみては如何だろうか?

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2008年07月30日

セブン(2回目)



1996年1月公開

監督 デヴィッド・フィンチャー
出演 ブラッド・ピット モーガン・フリーマン グウィネス・パルトロウ

 キリスト教の七つの大罪として、憤怒・嫉妬・高慢・肉欲・怠慢・強欲・大食が列挙されている。人は多かれ少なかれこの七つの大罪について欲求を持っている。キリスト教徒でない僕としては、この七つの大罪の意味するところは分からない。でも、人それぞれがさまざまな欲望を持って生きているということは確かである。

 この物語は、このキリスト教の七つの大罪になぞられて起こった連続猟奇殺人事件だった。退職間近のベテラン刑事サマセット(M・フリーマン)と若手刑事ミルズ(B・ピット)が手を組み事件の担当として調査を開始するのだが……。

 見所は、サマセットとミルズの生き方の違いである。几帳面でいて日々おこる犯罪にうんざりしているサマセット。それとは対照的に血気盛んで正義感が強く、少しだらしないのないミルズ。そしてキリスト教の七つの大罪になぞられて次々と起こる猟奇的殺人事件。この正反対な二人がそれぞれ違った観点から調査をするところはとても斬新でいて面白く且つ秀逸である。人が持っている残虐性。七つの大罪を大義名分にして自ら行った殺人の正当性を主張するジョン・ドゥ(K・スペイシー)。日本ではあまり馴染みのない七つの大罪だが、分かりやすく丁寧に描いているので、変に難しくないところである。

 例を挙げると、大食である肥満の男がパスタの上に顔をうずめて死に、強欲な弁護士は高級オフィスビルで殺されている。といった具合に事件が展開していく。これほど分かりやすく描かれているのである。そして衝撃のラストシーン。賛否両論あるだろうが、僕としてはあれで良かったと考えている。劇中おこされた殺人事件のすべてはあのラストシーンに向けての序曲に過ぎなかったことを思い知らされる。

 人が持つ弱さ、脆さ、といった側面をも持ち合わせている。サイコ・スリラーとしての作品では、あの羊たちの沈黙と同等に群を抜いている。至極の作品といっても過言ではないだろう。何度観ても飽きない作品である。一度観た方は、もう一度是非観てもらいたい作品である。もちろん、未見の方にも観てもらいたい作品である。かなりオススメです。

オススメ度 ★★★★★ 衝撃のラストシーン。目を背けずに観られますか

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2008年07月27日

シークレットウインドウ(2回目)



2004年1月公開

監督 デヴィット・コープ
出演 ジョニー・デップ ジョン・タトゥーロ マリア・ペロ

 もし、あなたに何も身に覚えのない出来事で、執拗に追い回されたらどうなるだろう。精神的に疲弊するのではないだろうか。そんな非日常の出来事を描いた作品がシークレットウインドウである。

 この物語は、人気作家レイニー(J・デップ)のもとに、いきなりシューター(J・タトゥーロ)がやってきて「自分の小説が盗まれた」というのである。全く身に覚えのない盗作の嫌疑をかけられ戸惑うレイニー。その場は追い返すものの、シューターが残していった原稿をみると、彼の作品である「秘密の窓」に非常に酷似したものだった。戦慄を覚えるレイニー。その後シューターは執拗にレイニーの前に姿を現し付きまとい始めるのだが……。

 原作はスティーヴン・キングの中編集「ランゴリアーズ」に載っている「秘密の窓 秘密の花園」を映画化したものである。原作は未読だが一度呼んでみたいものである。来月の初旬には手に入れる予定。その時はまた小説のレビューを書くので興味のある方はお待ちください。

 話が少しばかり脱線したが、この作品の見所は、ジョニー・デップの演技そのものだろう。半年前に妻のエイミー(M・ペロ)の不貞の現場へと足を踏み入れる際の表情。別居後、人里離れた湖畔の別荘で一人怠惰に暮らすレイニー。つねにボサボサの頭、着古したバスローブ姿、落ち着きのない姿、シューターの異常なまでの行動に畏れおののく姿、どれをとっても完璧な演技である。それに加え、ジョン・タトゥーロが迫真の演技でジョニー演じるレイニーを追いつめる姿はさすがに見応えがある。

 徐々にレイニーの精神が蝕まれていく姿は見ているものを圧巻する。もし、自分ならと考えさせられずにはいられない。まるで恐怖そのものである。この作品は個人的にはお気に入りの作品でDVDを購入しことあるごとに観ているのだが、何度観ても飽きない。それは、僕自身が精神を病んでいるからであろう。レイニーの生活も怠惰であり、僕の生活も怠惰である。感情移入しやすいという点も挙げられる。

 特にラストシーンでのジョニーの独壇場である。内なる声に耳を塞ぎ込む姿は、まるで僕を連想させる。そう内なる声に耳を傾けるのは非常に困難なことである。そういったところが、僕を惹き付けて止まない。ある意味、最後まで目が離せない展開になっているので、未見の方は、一度ごらん下さい。オススメです。

オススメ度 ★★★★★ 内なる声に耳を塞いでいませんか?

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2008年07月25日

ショーシャンクの空に



1995年5月公開

監督 フランク・ダラボン
出演 ティム・ロビンス モーガン・フリーマン 

 希望とは、こうあって欲しいと願い望むこと。また、その願い。のぞみ。願望。未来に良いことを期待する感情。となっている。長い刑務所暮らしでの唯一正気を保つためにはどうしても希望が必要となってくる。隔離された世界の中で、自由を奪われ、何をするにしても看守の許可がいる刑務所。僕は刑務所に入ったことはないが、隔離された病棟で入院した経験を持つ。心の中では、いつか退院して自由な生活を手に入れたいと切に願ったものである。そうしなければ自分が自分でなくなりそうな気がしたからである。

 この物語の主人公アンディ(T・ロビンス)は、妻とその愛人を殺したという罪でショーシャンク刑務所送りになった。初めは戸惑っていたものの、彼は自ら持つ不思議な魅力ですさんでいた受刑者たちの心をつかんでいく。やがて20年の歳月が流れ、彼は冤罪である重要な証拠を手にするのだが……。

 人間は希望を奪われた時、正気を保てなくなるものだろうか。恐らくそうであろう。絶望だけが精神を支配したときに人間は理性をなくす。どうしていいのか分からず、現実逃避をしてしまい、自分を見失うのである。どうすることも出来ず、立ち止まり、そして行き詰まる。そうなれば精神が蝕まれ自我が崩壊していく。

 この物語の秀逸な点は、希望を胸に抱き、永きもの間正気を保っていた所だ。長い間、社会と隔離され、仮釈放の身になっても、行き場のないやるせなさが描かれており、どう社会と触れ合っていいのか分からずに、自殺するシーンが挿入されている。余りにも切なくて、現実とはこういうものだと感じさせられたものである。一旦、罪を犯し長い間服役するとこういった現実が待ち構えていて、少なからず、再犯するものが後を絶たないのも頷ける話だ。かといってそれを正当化している訳でもない。ただ、納得は出来ないものの理解は出来るというレベルの問題である。

 僕は、隔離病棟に2週間いた。その後は、解放病棟へと移っていったわけだが、解放病棟といっても、決められた時間内に病院内を自由に行き来出来るだけのものである。そんな経験をしたからこそ、隔離される恐怖、次第に馴れていき、病院の外に出るのが怖い、社会復帰出来るのかどうかという点において不安がどうしても拭いきれない。退院してほぼ一ヶ月になるが未だ社会復帰出来ていない。食事もろくに摂らない日も多い。そう考えると入院していたらキッチリと食事は用意され、多少の自由は制限されるものの、病院も悪くないと考えてしまう。

 劇中の台詞で、必死に生きるか、必死に死ぬかという言葉がある。まさに、胸をうたれた気持ちである。最後、レッド(M・フリーマン)が必死に生きることを選択したときは、僕にも勇気を与えてくれたような気がしてならない。必死で生きるということを僕は忘れかけていたかもしれないからである。石にでもかじりついてでも必死で生きなければならない。

 最後になったが、T・ロビンスとM・フリーマンの二人の演技はとても素晴らしいものがある。見終わった後はなにか清々しい気分にさせてくれて静かに余韻を楽しめる作品となっている。オススメです。

オススメ度 ★★★★★ 希望を持ち続けていきたいものである

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2008年03月14日

ゾディアック



2007年6月公開

監督 デヴィッド・フィンチャー
出演 ジェイク・ギレンホール マーク・ラァフロ ロバート・ダウニーjr

 人には真実を知りたいという欲求が根底に流れている。例えば、この作品でも重要な役割として出てくる暗号の解読である。この暗号を解読するという要素に魅せられるのは何故なのだろうか?それは、暗号を解いた後の達成感、爽快感、といった感情を得られる。しかも、暗号の難易度が高ければ高いほど、解読したときの快感、優越感を得られる。ただ、暗号を解けなくてもその解読にむけて努力したり、分からなければ、その暗号に秘められている謎を知りたいという欲求もこれまた同様に高くなってくる。

 あらすじは、1969年7月4日、カリフォルニアでドライブ中の若いカップルが銃撃されて女性は死亡している、と警察に通報が入る。そしてその通報者は「犯人は俺だ」と言い残している。それから約1ヶ月後、サンフランシスコにある新聞社、サンフランシスコ・クロニクル紙に一通の手紙が届く。その内容はというと、7月の事件と昨年クリスマスにおこった事件を含め2件の殺害を実行したという声明文であった。しかも同時に、謎の暗号文もついてきた。その上、この声明文を新聞の一面に載せなければ大量殺人をおかすという脅迫をしてきたのである。新聞社の重役会議にて新聞に載せるという決定した。その数日後、2通目も送られてくる。その際には、犯人は”ソディアック”と自ら名乗る。それ以来、クロニクル紙に勤めるエイブリー(ロバート・ダウニー・jr)と風刺漫画家のグレイスミス(ジェイク・ギレンホール)は、この事件と暗号解読になみなみならぬ執着を見せる。一方で、サンフランシスコ市警のトースキー(マーク・ラファロ)も同様に、何者かに取り憑かれたかのように、ゾディアックを追いかけて行くのだが……

 この映画は、実在の未解決事件を描く、クライム・サスペンスとなっている。監督は、「セブン」「ファイト・クラブ」などを描いたデヴィット・フィンチャーである。

 見所は、謎の暗号文を送りつけ、その後、次々と殺人事件がおこっていくなかで、三者三様にこの事件に取りかかるさまを見事に描ききっている。先述したとおり、暗号解読や、事件の真相をつきとめたいという欲求は人間の根底に流れている。このように書いている僕でもやはり、謎解きや暗号解読や数読といった知的パズルといったようなものには目がない。時間を忘れてやってしまうほどである。

 それが、自分とは無縁だと感じていた殺人事件が身近にやって来て、謎を孕んでおり、しかも、暗号文までついてきたのだから、その事件に没頭してしまうのは致し方ない。犯人の動悸は?どういった犯人像なのか、それを三人の登場人物、それぞれの視点で描かれているところである。見終われば、どこかもどかしい感情を抱く。僕にとっては至極の作品のひとつとなったと言えるだろう。

オススメ度 ★★★★★ 真相は常に知りたいもの

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2007年08月29日

幸せのちから



2007年1月公開

監督 ガブリエレ・ムッチーノ
出演 ウィル・スミス ジェイデン・クリストファー・サイア・スミス ダンディ・ニュートン

 世の中いくら奇麗ごとを並べても結局最低限のお金がないと生きていけない。ウィル・スミス演じるクリス・ガードナーは高級医療機器のセールスマン。5歳になる息子と妻と3人暮らしである。しかし、折からの不況で商品は全く売れず、家賃の支払いもままらない状態である。ついに家賃滞納で家からも追い出され、妻にも去られ、残されたのは息子のクリストファーとの二人だけとなった。家を追い出された二人は安モーテルに引っ越す。クリスは何とか安定した生活を望むべく一流証券会社の研修生となる。しかし、その研修生とは半年間無給で正社員になれるのはたったの一人という、とても厳しい道のりであった。やがて安モーテルにさえも泊まれなくなった二人はついに過酷なホームレス生活を余儀なくされる。

 お金だけが目的の人生というのは乾いた人生だと僕は思うが、実際お金がないと生きていけないのが今の世の中の真実である。鬱病でおよそ1年ほど仕事に行けなくなった時期があった。その間は当然無給である。というのも僕は日給月給のひとり親方であるからである。当然、家計は火の車であり、ついには自己破産となった。一番情けなかったのは妻が家を出てから息子と二人きりになったときに、今日食べるものがなく実家に泣きついたときである。その間、僕の状態はどんどんと酷くなり息子の保育園の送り迎え以外には外出はほとんど出来なくなっていた。ついに息子の小学校入学準備のお金すらない僕は、この作品のクリスとは違い、息子を妻に預けたことである。僕の心の中は闇で一杯だった。その後も鬱病の状態は回復せず、とうとう一歩も外出出来なくなったのである。

 この作品を見て、その苦しかった時期を思い出したのである。ホームレスにこそならなかったが自分でお金を稼ぐことが出来ずにいる。本当は仕事に行きたいのに行けない辛さ。その辛さを周囲の人間が分かってくれない苛立ち。そんな気持ちに苛まれ続けた一年間だった。他人のことなど顧みることなんて出来ない。ましてや奇麗ごとを並べた言葉は虚しくお腹がいっぱいになる訳でもない。世の中の不条理がすべて自分の所に跳ね返ってきている、そんな暗い心境だった。そして僕は愛する息子を手放してしまったのである。この作品の主人公であるクリスは息子を決して離さなかった。見ていて非常に胸が痛くなる作品であった。

 ひょっとしたら、僕は甘えていただけかもしれない。他の人よりも努力はしたのか。そもそも鬱病という病気を理由に仕事をさぼっていただけじゃないかと自分自身を責めたりもした。決して妥協することなく自分のために生きていたクリスは確かに褒められたものじゃないかもしれないが、息子や自分を守り抜くために他人にどう思われようが必死に生きていたのがわかる。僕もそういう強さがあの時にあれば今は違った結果が現れていたのかもしれない。しかし、人生にもしとか〜だったらということはないように過去は書き換えることは出来ない。

 必要なのは今どれだけ真剣に生きているか。どれだけ頑張っていられるのかが大切である。建前も大切だがときには本音で生きていかなければ立ち行かない現実があるのも事実だ。この作品を通して僕が垣間見たのはどれだけ苦境に立たされてもあきらめない強い心が重要だということである。出来れば、映画の公開時期に見ていたかった作品であった。

オススメ度 ★★★★★ あなたは大切な人をまもれますか?

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2007年07月24日

西遊記

2007年7月公開

監督 澤田鎌作
出演 香取慎吾 内村光良 伊藤敦史 深津絵里

 今ほど約束の意味が軽く扱われている時代ではないだろうか。例えば、携帯電話が普及して約束の時間に遅れそうになると電話一本で許されて済まされる世の中。本来であれば約束の時間を守るというのは当たり前のことなのに出来ていないことが多い。こんなことを鑑みれば昔より約束が持っている重さが軽くなってきている。他にはドタキャンや約束を忘れるなど例を挙げればきりがない。一度約束したかぎりは何があっても守り抜くという悟空(香取慎吾)の姿はストレートに心に響き考え直されることがあるのではないだろうか。僕は少なくともそのように感じている。

 後、もうひとつ”なまか”の存在がいかに大切かをも描いている。劇中での悟空の台詞で「”なまか”がいる奴がこの世で一番つよいんだ」という言葉にも深いメッセージが込められている。人は一人だけでは弱い存在だが”なまか”がいるだけで、心強くなったりして力を合わせて困難な状況も切り抜けられるということである。誰しもが自分が苦しんでいる時に手を差し伸べてくれるのが”なまか”である。そんな大切な存在をあなたの周りを見渡せば一人や二人いるんじゃないだろうか。人は一人じゃ生きていけないということである。普段見過ごしやすいことを悟空のとっている行動や台詞で思い起こさせてくれるのである。素晴らしいことじゃないだろうか。TVドラマを見ていなくても充分に楽しめる内容に仕上がっている作品である。一人でも多くこの映画を見てもらいたいものである。

 物語は「西遊記」の中でも一番有名な、最大の強敵、金角・銀角、そして魔法の瓢箪のエピソードである。TVシリーズでは放映されなかった幻のエピソードと言える。見所は悟空と銀角・金角の戦闘シーンも見応えがあるものの、先述したとおり約束の大切さや”なまか”の存在がいかに重要かというのをストレートに表現しているので、子供から大人まで楽しめる作品に仕上がっているといえる。

オススメ度 ★★★★★ 悟空の台詞に感じ入ってください。

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2005年12月22日

ザ・セル



2001年

監督 ターセム・シン
出演 ジェニファー・ロペス(キャサリン・ディーン)
   ヴィンス・ヴォーン(ピーター・ノヴァック)
   ヴィンセント・ドノフリオ(カール・スターガー)

~最先端の技術を使い、患者の精神世界へと入り込み治療をするキャサリン(J・ロペス)。
ある日、FBIから植物状態の連続殺人犯の被害者で、今も、生きて監禁されている女性を助けるために、監禁場所を探りだすために、精神世界へと入り込んで欲しいと依頼が入る。
キャサリンは意を決し、連続殺人犯の異常ともいえる精神世界へと入り込む。
果たして、彼女がみた連続殺人犯の驚愕ともいえる世界は・・・〜

この映画は、連続殺人犯の心の中に入り込んで事件解決をしようとする心理学者の異様な体験を描いたスリラーであり、サスペンスの要素も入っている作品である。

見所は、他人の精神世界へと入り込んでいくという設定。(しかも、連続殺人犯の精神世界がメインとなっている)。

私たちは、人知れず抱え込んでいる秘密や想像・妄想といった考えが存在している。
しかし、そこには他人という第三者の視点はなく、私という第一人称でしか語られない世界である。

このように、個人の秘密を覗きみるという、甘美な禁断の果実を味わう後ろめたさが付きまとうのである。
というのも、もし、このように自分の恥部ともいえる秘密や想像・妄想を他人に覗き込まれたらと考えただけでも・・・。

夢・想像や妄想といった世界。それは、現実とは似て非なるものである。この相反する二つが融合したら、現実との境界がなくなり、その人間の世界は、現実の不完全な世界から、完全な世界へと移行していく。
このような状態になれば、時として、常人では考え付かない行動や、最悪の場合は犯罪へとつながっていくのではないだろうか?
個人的には、少なくともそのように考えてしまうのである。

劇中では、幼少期に体験した出来事がトラウマとなっている。
自分を守るために、極端に、現実逃避を繰り返したとき、夢と現実の世界の境界がなくなり、起こりうる最悪の出来事を描いているが・・・。

サスペンス・スリラー作品としては、物足りなさを覚え、決して及第点には及ばない内容である。
それでも、現代社会を振り返ってみると、劇中のなかだけに起こりうる事件とはいえないのである。
というのも、私たちが生きている現代社会は、不完全な世界である。だが、不完全な世界であるからこそ、そこには希望や夢といった抽象的ともいえる概念を信じて生きていけるのである。

生きていくうえで必要ともいえる夢や希望といった、明るい道があるということを再確認できるきっかけを与えてくれる作品であるといえる。

オススメ度 ★★★☆☆ 現実とは不完全な世界・・・

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2005年12月12日

スパイダー 〜コレクター2〜



2002年

監督 リー・タマホリ
出演 モーガン・フリーマン(クロス)
   モニカ・ポッター(ジェジー)
   マイケル・ウィンコット(ソーンジ)

〜おとり捜査の失敗により同僚を失ったクロス(M・フリーマン)は、失意により前線を退いていた。
それから8ヶ月後、ワシントンD.Cの私立小学校に通う上院議員の娘ミーガン(ミカ・ブーム)が、誘拐される。犯人は、2年間もこの学校の教師になりすましていたソーンジ(M・ウィンコット)。彼は捜査の担当をクロスにするように要求する。
用意周到な計画を完全に遂行した知能犯と、クロスの頭脳戦が始まることとなる・・・〜

この映画は、コレクターの続編にあたり、知能犯とクロスの頭脳戦を描いたサスペンス・スリラー作品とです。

いささか衝撃的ともいえる、冒頭でのおとり捜査失敗シーンから始まり、ぐいぐいと物語に引き込まれていかれ、早々と犯人の顔が分かるものの、犯人とクロスの頭脳戦が始まったという合図と受け止め、さらに引き込まれていくものの・・・。
物語の中盤からラストにかけての展開が、意表をつかれただけありショックが大きく、しばらくは思考停止状態に陥った作品です。

個人的には、中盤以降の展開には少し不満を感じました。前半は知能犯とクロスの行き詰るような展開だったので、“前作以上の仕上がりになるのでは?”と考えてしまったので、新たに、もうひとつ展開をみせることにより、前半までの知能犯のイメージがなし崩しになってしまったのが、非常に残念です。

前半の知能犯とクロスの頭脳戦で深く描いて欲しかったのが正直な感想です。
あくまで、この展開にするのならば、時間に制約される映画より、ドラマとして描いたほうが中途半端にならずに面白くなると考えたりもします。

オススメ度 ★★★☆☆ ちょっと欲張りすぎた映画でした。

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2005年11月27日

スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー



2004年

監督 ケリー・コンラン
出演 ジュード・ロウ(スカイキャプテン/ジョー)
   グウィネス・パルトロウ(ポリー)
   アンジェリーナ・ジョリー(フランキー)

〜1939年ニューヨーク。
連続する科学者失踪事件と、突如飛来してきた巨大なロボット群。
この二つの事件に関連性を見つけたスカイキャプテンのジョー(J・ロウ)と、新聞記者のポリー(G・パルトロウ)は協力して、謎を追及していく。
やがてドイツ人科学者のトーテンコフ博士の存在に行き着くのだが、博士の所在は30年以上途絶えたままだった・・・〜

この映画は、ジュード・ロウ、グウィネス・パルトロウ、アンジェリーナ・ジョリーといった豪華なキャストに彩られたアクション・アドベンチャー作品である。

何といっても、懐かしさを覚えずにはいられないのである。
まるで、子供時代にみたアニメを思い出させるように、次々とくり出される驚きの映像の数々。

例えば、巨大ロボットがニューヨークの市街地を悠然と歩き回る姿や、プロペラの戦闘機が自由自在に所狭しと飛び回り、挙句の果てには水中でも操縦できたり、高温の熱を発射する銃で、ロボットを溶かしたり、アンジェリーナ・ジョリー演じるフランキーの乗っている巨大な空中に浮かぶ航空母艦。

こういった夢があふれるような数々の武器や戦闘機、それに来ている服までもが格好よく、物語が進んでいきます。
それほど、込み入った話でもなくアラを探せばキリがないので、こういう作品は観たまま感じ入るのが一番の鑑賞の仕方です。

大人が観ても十分に楽しめ、子供であればなおさら、どんどん夢が膨らんでいく仕掛けとあっており、単純にワクワク・ドキドキさせてくれる、最高の冒険活劇です!

日頃、眉間にシワをよせて難しい顔をしているあなた!!

たまには、こういう作品をみて童心のころの気持ちを思い出してみるのも、ストレス解消となっていいですよ!

ちなみに、私は見事に、この作品ではストレスを感じずに、観終わった後は、子供の頃の冒険心が蘇ってくるような気持ちになれました。

オススメ度 ★★★★★ たまには童心に返るのもいいですよ!

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2005年11月23日

シックス・センス



1999年

監督 M・ナイト・シャマラン
出演 ブルース・ウィリス(マルコム・クロウ)
   ハーレイ・ジョエル・オスメント(コール・シアー)
   トニー・コレット(リン・シアー)

〜小児精神科医としては一流の評価を受けているマルコム(B・ウィリス)は、ある晩、10年前に治療した患者に撃たれてしまう。
それから1年後、何とか復帰を果たしたマルコムは、8歳のコール少年(H・J・オスメント)を診ることになる。彼には、他人には言えない秘密があり、それは、「死者をみる」ことができる第6感の持ち主であった。
そんな彼を診ていくうちに、マルコムは驚愕の事実に突き当たることとなる・・・〜

この作品では、誰にも秘密を打ち明けることもできず、孤独を感じているコール少年と、事件以来、妻のアンナ(オリヴィア・ウィリアムズ)とは会話を交わすことさえ出来ないマルコム。

そんな二人が、交流を深めていくことで、徐々に、頑なに閉ざしていた心を解放していく展開は、観ていて切なさを感じずにはいられません。

何といっても、コール少年役のH・J・オスメント。あの小さな体で死者の無念の思いを、必死に受け止めようとしている姿には、感動すら覚えます。
ブルース・ウィリスも、物静かな役どころではあったものの、違和感なく演じているのもよかったです。

サスペンス・ホラー作品として分類はされているものの、個人的には心と心の交流をメインに描いた人間ドラマの中に、ホラーの要素が入っているという感覚です。

あの衝撃的なラストを分かった上でも、何度観ても切なく感じしんみりとした気分になります。

観ていない人は、もちろん、一度観た人でも、もう一度楽しめる作品になっていますよ。

オススメ度 ★★★★☆ コール少年とマルコムの心の交流を肌で感じ取ってください!

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2005年11月20日

セルラー



2005年 2月公開

監督 デヴィッド・R・エリス
出演 キム・ベイシンガー(ジェシカ・マーティン)
   クリス・エヴァンス(ライアン)
   ウィリアム・H・メイシー(ボブ・ムーニー巡査部長)

〜高校の生物教師であるジェシカ(K・ベイシンガー)は、夫と息子の3人で幸せな生活を送っていた。そんなある日、突然見知らぬ男たちに誘拐され、人里はなれた家の屋根裏へと監禁された。
助けを呼ぶために、部屋に残されている壊れた電話を何とか修復し、祈るような気持ちで電話を掛け続け、やがてライアン(C・エバンス)と名乗る青年の携帯電話につながり、助けを求めることに成功するが・・・。果たしてライアンは無事にジェシカを救い出すことは出来るのか?〜

この作品は、先日紹介した「フォーン・ブース」で脚本を担当したラリー・コエーンが、この作品でも原案者として参加している、サスペンス・スリラーである。

冒頭のシーンでは、ジェシカが子供を学校へと見送りに行き、自宅へ帰った直後に誘拐される。
唐突な始まり方に、グイグイと作品に引き込まれていき、一気に最後まで引っ張られ、途中ダレることなく、手に汗を握りながら楽しめた作品です。

この作品では、見知らぬ男たちに誘拐・監禁されたジェシカが、一縷の希望を抱き携帯電話で繋がっている見知らぬ青年に助けを求めるという、何とも皮肉な構図で物語が展開していくのである。

時間経過とともに、ジェシカを取り巻く状況は悪化していく。一方、ライアンも次々に苦境へと陥り、しかも、事情を知っている警察の動きも、サイドストーリーとして上手く絡んでおり、謎の男たちの正体があきらかになるにつれて、物語の緊張感は最高潮へと達していき、ラストへと向かうのである。

事情を呑み込めず、命の危機を感じているジェシカ役を、キム・ベイシンガーの演技は、見事でこちらまで緊張感が伝わってきます。

身近な存在である携帯電話が、この物語では重要な役割を担っており、圏外、バッテリー切れ、混線といった、携帯電話のトラブルは普段でも嫌なのだが、こういうトラブルを物語の中に取り込むことで、緊張感を高めていくことにより、中だるみを防いでくれています。

それと、物語も複雑ではなく、わかりやすいので、気軽に観れるので、オススメです!

オススメ度 ★★★★☆ ライアンの最後の台詞にご注目を!

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posted by Genken at 12:50| 兵庫 ☔| Comment(0) | TrackBack(8) | 映画(さ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月09日

スパイゲーム



2001年

監督 トニー・スコット
出演 ロバート・レッドフォード(ネイサン・ミュアー)
   ブラッド・ピット(トム・ビショップ)
   キャサリン・マーコック(エリザベス・ハドレー)

〜CIAにて数々の困難な作戦を遂行してきた一流のスパイとして活躍してきたネイサン(R・レッドフォード)。彼が引退する総長に一本の電話が入った。内容は、彼の愛弟子とも言える、トム・ビッショプ(B・ピット)が中国で捕まったとのこと。
しかし、CIA上層部は、対中関係悪化を恐れるあまり、トムを見捨てる方針をとっていた。そこでネイサンは、孤立無援でトムを救出するために立ち上がり、作戦を開始することにするのだが・・・〜

スパイ作品と聞いて、「007」や「ミッション・インッポシブル」といった派手なアクションを中心とした作品を、まずは思い浮かべるのではないだろうか。

この作品は、そういった派手なアクションとは無縁で、神経をすり減らすような心理戦といった駆け引きを中心に展開していくのである。

印象に残っているシーンは、冷戦下での東西ドイツに於いてのスパイ活動を描いているシーンなどは、まるで、小説を読んでいるかのように、緻密に描かれているのである。
それと、もうひとつは、引退後、ネイサンは憧れの地でゆっくりと過ごす目的のために、資産を運用していたのだが、トムを救出するために、その資産で救出作戦を実行してしまうところである。ネイサンとトムの絆がどれだけ深かったのかが、このシーンだけでもわかるので、好きなシーンです。

このように、派手なアクションとは無縁でも、まるで小説を読んでいるかのような感覚で楽しめました。このような作品は、何度でも、観なおすことで、より、いっそう味わいが深まっていきます。

先にあげた2作品もいいのですが、たまにはこういう作風の映画を観るのも、新鮮に感じてオススメですし、視野が広がり、また映画が好きになっていきます!

オススメ度 ★★★★☆ 後からじわじわと面白さが増してきます!

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2005年11月03日

スリーピー・ホロウ



2000年

監督 ティム・バートン
出演 ジョニー・デップ(イカボット)
   クリスティーナ・リッチ(カトリーナ)
   ミランダ・リチャードソン(ヴァン・タッセル夫人)

〜1799年、ニューヨーク北方に位置する田舎の村・スリーピー・ホロウで、首なし連続殺人事件が発生する。
日頃から科学捜査の重要性を説いて、上層部に疎まれていたイカボット巡査(J・デップ)が、事件解決のためという名目で、スリーピー・ホロウへと派遣される。
現地に到着したイカボットは、調査のために村の有力者たちに事情を聞く。村人たちは、犯人は南北戦争時に殺戮を楽しんだ騎士で、首をはねられ、その後、自分の首を求めてさまよう亡霊と信じていたのであった。一笑に付したイカボットだが、その後自分の目で首なし騎士を目撃することとなる・・・〜

この作品は、伝説の首なし騎士による連続殺人事件の解明に挑む、捜査官の奮闘を描いたホラー作品。

全編とおして映像がとても美しく、観ているこちらを幻想的な世界へと誘う。ホラーというよりもおとぎ話に近い作品と感じる。
ジョニー・デップ演じるイカボット巡査も、科学捜査を標榜するものの、村の有力者たちに首なし騎士の話を聞かされた際にも激しく動揺したりし、また、実際の死体を目の前にすると動揺したりする、実際は気弱な捜査官というコミカルな役を見事に演じている。

首なし騎士が題材だけに、おどろおどろしい展開かと思いきや、結構コミカルなシーンも多く、テンポも良いので、最後まで飽きることなく楽しめるし、後半にかけては気を揉ませるシーンもあるので、いつの間にかエンディングを迎えたという印象である。
単に、ホラー映画と捉えて敬遠されているかたには、是非オススメですよ!大人向けのおとぎ話と捉えれば、素直に楽しめます!

オススメ度 ★★★★★ 幻想的な世界を堪能してください!

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posted by Genken at 21:53| 兵庫 ☀| Comment(0) | TrackBack(2) | 映画(さ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月02日

スピード



1994年

監督 ヤン・デ・ボン
出演 キアヌ・リーブス(ジャック)
   デニス・ホッパー(ハワード)
   サンドラ・ブロック(アニー)
   ジェフ・ダニエルズ(ハリー)

〜ロスの高層ビルのエレベーターのケーブルが爆弾により切断される。非常停止装置にて、何とか落下を免れるものの、宙吊り状態となっており、中には10数名の乗客が取り残されたままとなっている。犯人から警察へ、「要求が受け入れられない場合、エレベーターを爆発させ乗客を皆殺しにする」という脅迫電話が入る。
現場へと派遣されたSWAT。何とか、ジャック(K・リーブス)とハリー(J・ダニエルズ)の活躍により、乗客は全員無事保護されるが、惜しくも犯人は取り逃がすこととなる。
数日後、再度犯人から今度はジャックへと連絡が入る。「路線バスに、時速50マイル(80キロ)以下になると自動的に爆発する爆弾を仕掛けた」とのこと。
バスを爆発させることなく、乗客を救助するために、ジャックは単身でバスに乗り込むのだが・・・〜

この作品は、冒頭のエレベーター爆破のシーンからぐいぐいと引き込まれ、中だるみすることなく最後まで楽しめた映画である。

ストーリー設定が設定だけに、緊張感が漂うのだが、いい意味で緩和してくれたのが、バスの乗客で、田舎から出てきた青年が記念にいろいろと写真を撮ってるのが、緊張と緩和で言えば、緩和になっていました。個人的には好きなキャラクターです。

監督からして、この作品がデビュー作となっているし、キアヌ・リーブスやサンドラ・ブロックも、まだまだ若手ということで、映画自体にすごく勢いやエネルギーを感じられるし、犯人役のデニス・ホッパーの演技もいぶし銀の味を出しており、全体を通してみると非常にいい作品に仕上がっていると、考えています。

オススメ度 ★★★★☆ スピードは控えめに!

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posted by Genken at 23:02| 兵庫 ☁| Comment(2) | TrackBack(1) | 映画(さ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月23日

シンシティ



2005年
監督 フランク・ミラー
   ロバート・ロドリゲス
   クエンティン・タランティーノ(スペシャル・ゲスト監督)
出演 ブルース・ウィリス(ハーティガン)
   ミッキー・ローク(マーヴ)
   クライヴ・オーウェン(ドワイト)

エピソード1 THE HARD GOODBYE

〜屈其な・体と醜い遜跡の残る顔のせいで、プロの女さえ寄り付かないマーヴ(M・ローク)に愛を与えた高級娼婦ゴールディ(ジェイミー・キング)。一夜をともにした・後何者かに殺され、マーヴは濡れ衣を・・うこととなる。そんなマー糟゙は真犯人を見つけ、必ず復讐することを誓う〜

エピソード2 THE BIG FAT KILL

〜かつてはヒーロー刑事だったジャッキー・ボーイ(ベニチオ・デル・トロ)は、今では酒と女にお造れ賊職警官へとなっている。オールド・タウンで女を物色するジャッキー・ボーイは、問題を起こし殺される。だが、・が警官だと分かり自体は一変する。自治を保ってきた警察との密約を破ったため、オールド・タウンの利権を狙い、ギャング一味が介入するはめに。ジャッキー・ボーイを追ってきたドワイト(K・オーウェン)は娼婦をまとめ上げている元恋人のゲイル(ロザリオ・ドーソン)のために・ち上がることに・・・〜

エピソード3 THAT YELLOW BASTARD

〜ハーティガン(B・ウィリス)は、誘拐された11歳のナンシーを助けるために、連続殺人犯のローアク・ジュニアを半殺しにする。だが相棒のボブ(マイケル・マドセン)の裏切りにより逮捕されてしまう。8年後ハーティガンは、ナンシー(ジェシカ・アルバ)からの手損が途・えたことに不安を続える。罪を認め出所した・は、ナンシーの無事を確かめるために、・女の・取りを追い再会を果たすが、それは巧・に仕組まれた罠であった。再び、ハーティガンとナンシーに悪夢がよみがえる・・・〜

この映画は、3つのオムニバスで構成されてはいるが、さり気なく3つともリンクしてある。

映像が白と黒が基調になっているので、あからさまな残虐なシーンなどは、血の色が蛍存とかになっていたので、想像していたほどグロテスクな属象は続えなかった。
原作が持っている・属気を壊さず撮賊しているだけあり、不思議に原作を知らなくても、容属に想像出来る。
もともと、日本の漫画に比べ、アメコミは線が太いので実写にしても違和感がないのだろうと感じる。

ひとつひとつのエピソードでも見所があるので、簡単に紹介しますね。
まず、エピソード1では、イライジャ・糟ッドが、冷酷な殺人鬼として登場している。一言も発せず不気味な殺人鬼ケビンを見事に演じきっていますよ。・の表情に注目!
エピソード2では、ジャッキー・ボーイの死体をドワイトが賊んでいるシーンは、タランティーノの演出であり、この映画で唯一ホッと出来ます。
あと、オールド・タウンの殺人マシーンのミホ(デボン・青木)の持っている刀は、キル・ビルで使われていたのを、使用してます。タランティーノが自・のガレージに保管していたとか。
エピソード3では、ハーティガンを裏切る同僚の・として、マイケル・マドセンが出演している。スピシーズに出ていた尊より、大分造っくらとしているので、ビックリです。最初は分からなかった・・・。

好き嫌いがはっきりと別れる映画ですが、私は好きです。DVD出たら購入するつもりです。

オススメ度 ★★★★☆ アメコミが好きであれば・・・

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posted by Genken at 23:57| 兵庫 ☁| Comment(55) | TrackBack(138) | 映画(さ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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