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2008年09月05日

クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち



2004年5月公開

監督 オリヴィエ・ダアン
出演 ジャン・レノ ブノワ・マジメル クリストファー・リー

 前作と同様に異なる2つの事件が結びつき大きな謎を呼び起こすサスペンス・スリラー作品となっている。今回はリュック・ベンソンによって書かれたオリジナル脚本となっている。キリストと12使徒をなぞらえた一味を巡る陰謀を追う2人の刑事の姿を描いている。

 簡単にあらすじを言うと、フランス・ローレヌ地方にある修道院の壁に死体が埋め込まれる難事件を捜査するニーマンス警視(J・レノ)と、麻薬捜査中のレダ(B・マジメル)がキリストと名乗る男と出会う。意外にも二つの事件が交錯し、巨大な陰謀が浮かび上がる。

 シリーズものとして、不安なのが前作の出来が良かった分、次回作品の出来である。このような状況をうまく説明してくれているのが中島らも氏である。氏の「僕にはわからない」というエッセイの中で、”二代目はつらい”に掲載されているので少し引用してみる。

 「二作目が一作目と々水準かそれ以上のものを持っているケースは非常に少ない。(中略)制作者が同じ人間であるにもかかわらず一作目を乗り越えられない事情は(中略)まず受け手の側に過剰な期待感がある。そういう状況では100のものを作っても、七、八0ぐらいにしか感じてもらえない。一二〇の力を出さない限り”一作目の方が面白かった”となってしまう(中島らも著僕にはわからないから引用)

 この作品はどうなのか?日本人には馴染みの薄いキリスト教や12使徒をからませて物語が展開していくので今ひとつこの作品の持っている良さが伝わりにくいと感じる。僕としてはこういう展開も好きなのだが。評価としては今イチ盛り上がりに欠けるといったところか。無信心論者が多い日本ではキリスト教も単なる宗教のひとつである。終末思想をもってこられても正直またかという感は否めない。前作が良かっただけに、余計そう思ってしまうのである。かえすがえすも残念である。

 正に、中島らも氏が指摘した通りの結果となった訳である。だからといってこの作品が劣っている訳でもない。宗教がらみの映画が好きな人はもちろん楽しめる作品となっている。万人には受けにくい作品ではあるが。一度観ておいても損はしない作品とも言える。

オススメ度 ★★☆☆☆ 観るものを選んでしまう作品です

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2008年09月04日

クリムゾン・リバー



2001年1月公開

監督 マチュー・カソヴィッツ
出演 ジャン・レノ ヴァンザン・カッセル ナティア・フォレス

 猟奇的な殺人事件と子供の墓荒らし。一見、何ら関係のないと思われる二つの事件が交錯した時に浮かび上がる衝撃の事実。フランス・アルプス山脈のふもとにある大学街ゲルノンでバラバラに切り裂かれた裸の死体がまるで胎児のような格好で発見される。この猟奇的な殺人事件を担当するために派遣されたのは、元特殊捜査部隊のニーマンス刑事(J・レノ)。それと時を同じくしておこった、フランスの田舎町ザルザックでは、子供の墓荒らし。その調査にマックス刑事(V・カッセル)があたっていた。捜査を進めていくうちに、全く違った二つの事件がひとつの事件となる。この謎を解くべく二人は行き深いアルプス山脈へと向かうのだが……。

 この作品の特筆すべきところは、別に起こった二つの事件をスムーズに絡み合わせている点である。論理的に破綻することなく実に鮮やかにまとめあげているのである。それに加え、選民思想を持つ大学がかかている欺瞞。それらを併せて猟奇的な殺人事件に絡めてあり作品に奥行きを深くさせている点だろう。

 事件がエスカレートしていくつちに、犯人が残していくメッセージ。それを辿っていくニーマンス刑事の鋭さ。一方のマックス刑事も墓荒らしの捜査をしていくうちに時折見せる明晰さ。どれをとっても一級品である。

 最初から最後まで飽きさせずグイグイと映画の中に引き込まれていく力強さがこの作品にはある。幾重にも張られた伏線がひとつになったときの爽快感は得にもしがたいものがある。サスペンス・スリラーとしては羊たちの沈黙の次に挙げても良い作品となっている。オススメです。何度観ても空きません。

オススメ度 ★★★★★ 二つの事件がひとつに重なる時に何かが起こる。

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2008年07月31日

ゴッドファーザーPARTU



1975年4月公開

監督 フランシス・フォード・コッポラ
出演 アル・パチーノ ダイアン・キートン ロバート・デ・ニーロ

 一代で苦労してファミリーを築きあげた父ビト・コルレオーネ。彼は家庭も大事にしてきた。父の死後、ファミリーを引き継いだマイケル(A・パチーノ)。彼もまた父が築きあげたファミリーを守り繁栄させるべく奮闘していた。若き日の父ビト・コルレオーネ(R・デ・ニーロ)の面影を追いながら、若きドンのマイケルは物思いに耽る。父が若い頃の時代と全く違った中で、マイケルはドンとしての苦悩と復讐の物語が深く交錯していくのであった。決して交わることのない両者の生き様。それは観るものを惹き付けて止まない作品となって仕上がっている。

 家族とファミリーの繁栄を願い手に入れた父。一方でマイケルはファミリーの更なる繁栄とファミリーの合法化に心血を注いでいた。家庭も大事にしてきたつもりが、徐々に家庭崩壊への階段を昇っていくことも知らずにいた。若き日のドン・ビト・コルレオーネは、リトルイタリアで徐々に頭角を現していった。そんな中、リトルイタリアを牛耳っていたファヌッチが立ちはだかった。日頃から彼の横暴さを見かねていた彼は、街がキリスト教の祭りでにぎわう中ついにファヌッチを拳銃で仕留めることにせいこうする。この銃弾が、やがて訪れるドン・コルレオーネ・ファミリーの繁栄を持たらしていくのであった……。

 それとは対照的にマイケルは命を狙われる。ファミリーの中に裏切り者がいたということに立腹した彼は、急遽、旅立つことに。ファミリーが今後も繁栄していくようにと裏切り者を探し出すために。その旅立ちが後に彼を不幸へと陥れることも知らずに。

 この作品の秀逸なところは、若き日の父と、若き日のマイケルとの生き様を対照的に描いた点である。誰からも親しまれた父ビト。それは父ビトがリトルイタリアでファヌッチを殺したのも、いわば義憤の側面があったからである。リトルイタリアの市民をも守かのように立ち振る舞ってきたビト。それと相反するように、誰からも畏れられていたマイケル。それは、父が遺したファミリーを守るために。言わばファミリーだけしか見えていないマイケル。それが後々大きな悲劇の火種となってしまう。

 妻のケイ(D・キートン)は、夫の裏の顔を畏れ憎みすら抱くようになる。その結果として身ごもっていた子を中絶してしまう。その事実を知らされたマイケルは怒り狂いケイだけを追い出すことに。家庭の崩壊である。裏切り者としてわかったのは実兄のフレドだった。ファミリーの掟に従い、マイケルはとうとうフレドまで手にかけてしまう。父ビトのようには上手く行かず、時代の流れに苦悩しながらも冷徹さだけを手に入れたマイケル。

 このように、二人の生き様を交互に交錯させるように演出しており、それが、またこの作品に深みをもたらしているのである。ただの続編とはひと味もふた味も違うのである。両作品を続けてご覧になったらわかるが、二つの作品が融合して見事にひとつの作品としても成り立っていることに気づくだろう。この物語だけでも、充分に堪能できるという点では特筆すべきではないだろうか。今の時代でも決して色褪せることなく楽しめる作品に仕上がっているのである。一度観た人も、まだ観ていない人も必見です。お見逃しなく。

オススメ度 ★★★★★ 百聞は一見にしかず。是非ご覧になって下さい

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2008年07月29日

キングコング



2005年12月公開

監督 ピーター・ジャクソン
出演 ナオミ・ワッツ エイドリアン・ブロディ ジャック・ブラック

 人類未踏の地。太古の昔から、この響きは冒険心を刺激して止まない。どれほどまでに人を魅了するのだろう。それは、誰も足を踏み入れることの出来なかった地に降り立つ興奮とそこに待ち受けているのは何なのか。そこにはロマンすら感じるのである。

 地図にも載っていない幻の島「髑髏島(スカル・アイランド)」。そこでかつてない冒険映画をとろうと、野心家で無謀な映画監督カール・デナム(J・ブラック)は目論んでいた。そこで言葉巧みに、美しくて優しい女優アン・ダロウ(N・ワッツ)と、誠実な脚本家ジャック・ドリスコル(E・ブロディ)と、撮影クルーを引き連れ危険な航海に乗り出す。そしてついに幻の島「髑髏島(スカル・アイランド)」へと到着する。早速、島に乗り込み撮影を開始するデナム。しかし、そこに待ち受けていたのは原住民たちであった。やがてアンは原住民にさらわれてしまう。救出に向かうクルーたち。ジャングルの奥深くへと入ってゆく。そこで彼らが目にした光景は想像を絶する世界を目の当たりにする。一方、アンも壮絶な体験をするのであった……。

 この作品は、1933年に製作された「キング・コング」のリメイクした作品。オリジナルは未見なので比較しようがないのだが、それにしても物語が冗長すぎた。中盤までは手に汗握る展開が多かったが、キングコングがニューヨークにきてからの物語には、少々荒削りな展開と言わざるを得ない。いくら冒険映画とはいえ、3時間をこすのは無理がありすぎた。もっと短縮できれば良い作品になれたかもしれない。でも3時間ある物語を観ているものを引きずり込む力強さがあるという点は否めない。

 ただ映像面では最新のテクノロジーを駆使してあるので見応えがある。くどいようだが、余りにも作品自体が冗長なため、観賞後は一気に疲労が襲ってくる。時間が余っている方にはオススメの作品なのかもしれない。個人的にはそれなりに楽しめた作品であったが、イチ押しするところまでいかない作品であった。

オススメ度 ★★☆☆☆ 個人的にはすごく疲れました

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2008年07月28日

コンスタンティン(2回目)



2005年4月公開

監督 フランシス・ローレンス
出演 キアヌ・リーブス レイチェル・ワイズ シャイア・ラブーフ

 人間は死んだらどうなるのだろう。宗教の違いによってその解釈はさまざまである。この物語の軸にあるのはキリスト教である。天国と地獄。それは人間界の裏側でせめぎ合いを繰り広げている、そんな世界観を持った話である。原作はアメコミの「ヘルブレイザー」である。

 人間界には悪魔や天使が宿った人間がおり、それらをハーフブリードと呼び、彼らは常に善悪の均衡を保とうとしている。ジョン・コンスタンティン(K・リーブス)はそれらハーフブリードを見分ける特殊な能力を持っている孤独な男である。彼は、その能力を使い、善悪の均衡を破った悪魔を地獄に送り返していた。理由は均衡をまもるためではない。幼い頃自殺を図った報いとして死後地獄へと行くことが決まっているので、それを回避して天国への切符を手に入れるために悪魔を地獄へと送り返し続けていた。

 ジョンはある日、いつものように悪魔払いをすませようとあるアパートへと出向く。そこに待ち受けていたのは、普通のハーフブリードではなく、下級の悪魔が人間界に忍び込もうと少女の体に寄生していたのだ。本来、天使や悪魔は直接人間界に出入りすることが出来ないはずなのに。違和感を覚えたジョンは神父にこのケースと似たようなことがないかを調べることを依頼する。一方、ロサンジェルス市警の女刑事アンジェラ(R・ワイズ)は双子の妹イザベルが謎の飛び降り自殺をはかった事実が受け入れられず、独自に真相を解明すべく調査するのであった。やがてジョンのもとに辿り着いたアンジェラ。ジョンと共にイザベルの自殺の謎を解くため一緒に行動するのだが……。

 この作品の見所は、地獄の世界へ行くのに水を通して移動したり、悪魔払いのアイテムがさまざまであり、それがまたユニークな品物であったりする。おまけに、肺がんによって余命いくばくもないジョンがそれでも煙草と酒をやめようとはせずにいたり、人のためより、自分が天国に行きたいために悪魔払いをやっているシニカルな役どころを演じている。

 これまで、いろいろな悪魔払いの映画があったのに、それらとは一線を画している。その理由は上記に挙げた通り、悪魔払いのアイテムが創造性にとんでいるからであり、ビジュアル面でも地獄の風景を描いたりしているからである。最初から最後まで飽きさせない作りとなっている。何度観ても飽きない作品に仕上がっていると個人的にはそう考えている。オススメです。

オススメ度 ★★★★★ ジョンのシニカルな役どころに注目してください

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2008年07月23日

クラッシュ



2006年2月公開

監督 ポール・ハギス
出演 サンドラ・ブロック ドン・チードル マット・ディロン

 偏見とは偏った見方、一方的な見方という意味である。誰しもがそういった一方的な見方をもっている。例えば、僕の偏見ではオタクとは部屋に籠りがちで他人と交わろうとしない。そのかわり、フィギュアやアニメなどに傾倒していき自分の世界観を確立しているという見方だ。あと一般的には、転職ばかりする人は落ち着きがないとか鬱病はただのサボリ歯科見ていない人。例を挙げれ枚挙にいとまない。現実はそうではなく、もっと多面的だ。いろいろな人が織りなす人生模様。そのどれもが現実と非現実の世界をバランス良く保っているだけに過ぎない。そのバランスが崩れたとき偏見が頭を持ち出してくる。

 この作品は偏見が偏見を呼び、それが憎悪となってさまざまな人々を傷つけるのである。LAでの2日間の出来事を描いている。起きる出来事はさまざまで一見バラバラのようである。しかし、全編を通してみてみるとこれがバラバラになったピースが上手くはまり込み一枚の絵となって姿を浮かび上がらせる。人種差別の問題を真正面からとりあげている。冒頭で述べたように、この作品を観る上でのキーワードは偏見である。登場する人物、全てが偏見をもち怒りを抱きながら、生きている姿を描いている。

 タイトルのクラッシュとはぶつかりあうこと。肉体的、物理的なクラッシュはもちろんのこと、心と心の触れ合いまでが含まれてある。文字通り、交通事故のシーンから始まる。登場人物は、地方検事とその妻、黒人刑事と同僚で恋人でもあるスペイン系の女性。TVディレクター夫妻、雑貨店を営むペルシャ人の家族。鍵の修理やなど、さまざまな階層、人種、職業である。一見無関係のように思える登場人物たち。それぞれの運命が交錯する時に悲劇は起こる。ジグソーパズルのように、ばらばらになったピースを繋ぎあわせるかのように、物語は進行していく。

 この作品が秀逸なのは、偏見から産み出される人種差別を描いているのにも関わらず、アメリカだけの問題ではなく、もっと身近に偏見によって人間関係に摩擦が生じるということを描いている点だ。偏見によって導きだされた結論、ちょっとした言葉の行き違いで人間関係において衝突が起きる。まさに心と心のクラッシュである。色々と考えさせられる作品であり、観賞後も余韻が残る作品であった。必見です。

オススメ度 ★★★★★ 偏見によっておきるクラッシュ。耐えられますか?

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2006年06月23日

コープスブライド



2005年

監督 ティム・バートン
   マイク・ジョンソン

声の出演 ジョニー・デップ(ビクター)
     ヘレナ・ボナム・カーター(コープスブライド)
     エミリー・ワトソン(ビクトリア)

〜19世紀ヨーロッパにある小さな村。そこに住むビクターは両親が決めた許嫁のビクトリアとの結婚を間近に控えている。結婚式の本番を迎えるにあたり、ビクターとビクトリアは練習を行う。だが、ビクターは誓いの言葉がどうしてもうまく述べることが出来ずにいた。
そこで、ビクターはひとり誓いの言葉を練習しているうちに気付くと森の中にいた。地面から突き出ている枝をビクトリアの指に見立て指輪をはめ誓いの言葉を述べると、なんと枝だとおもっていたのが白骨化した花嫁だったのだ。ビクターは知らずに誤って死んだ花嫁と結婚の誓いをたててしまい死者の世界へと連れて行かれてしまうのだった……〜

この作品は、個人的にクレイアニメとしては最高の出来だと考えています。

見所は、現実世界と死者の世界が入れ替わったような世界観が堪能できるところです。

というのも、劇中において現実世界はモノトーンで描かれており、キャラクターにおいても、さまざまなしがらみや窮屈さを感じさせる表情が多い。
一方、死者の世界は色鮮やかに描かれており、キャラクターも自由奔放さや、死んでいるのに生き生き(?)とした表情をみせている。

普段の生活でも色々なしがらみや人間関係において窮屈さを感じたときに見える世界。劇中に描かれている現実世界と同じように、色褪せたりする場合もあるのではないだろうか?

劇中の至る所にブラックユーモアがふんだんに散りばめられてはいるものの上品に仕上がっており、楽しくてラストにはちょっと切なさを感じさせる作品となっている。

この作品が持っている独特の世界観を味わってください!

オススメ度 ★★★★★ 華やかな死者の世界を堪能してください。

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2005年12月18日

キング・アーサー



2004年

監督 アントワーン・フークア
出演 クライヴ・オーウェン(アーサー)
   キーラ・ナイトレイ(グウィネヴィア)
   ヨアン・グリフィズ(ランスロット)

〜西暦415年。ローマ帝国の支配下にあるブリテン(現在のイギリス)。
“ハトリアヌスの城壁”を境に、ローマ帝国からの独立を求める反乱軍ウォードと、残虐な侵略者サクソン軍と三つ巴の戦いが繰り広げていた。
そんなさなか、ローマ軍での15年間にも及ぶ兵役を終え、自由を手に入れるはずだったアーサー(C・オーウェン)と円卓の騎士たち。
そんな彼らに、予定外の最後の任務が与えられた。
それは、サクソン軍に包囲された北部の地からローマ人貴族を助け出すことであった。
自由を勝ち取るために、救出に向かったアーサーと騎士たち。彼らを待ち受けているのは過酷な運命であった・・・〜

この映画は、欧米で有名な「アーサー王伝説」をもとに映画化した作品である。

ただ、一般的に語り継がれている物語とは一線を画しており、アーサー王のモデルとなった人物を描いた作品として、冒頭にも語られているので、ご注意を!

この作品では、日頃、語り継がれているように歴史の華やかな面ではなく、暗い部分を描いているのである。
例えば、ローマ帝国における圧政である。というのも、宗教・神という名のもとで行われる残虐な行為であったりする。
その他には、兵役のために、まだ少年の面影が色濃く残っている若者たちが集められる。現代においては、感受性が素晴らしく色々なことを吸収できるいい年代に、戦うために集められる悲しさを感じとることが出来る。

それと、劇中では「自由」という言葉が何度も出てきており、自分の中ですごく考えさせられたのである。

アーサーと騎士たちにとっての自由。
反乱軍ウォードにとっての自由。
それに、侵略者サクソン軍にとっての自由。(この場合は自由の意味を取り違えているのだが、彼らなりの信じている理由)。

立場が違えば、「自由」の意味は異なる。それぞれが、自分の信じている自由のために戦うのである。
このような構図は、現代でも変わっていないのでは?
「自由」を声高に叫びながら、戦争をしている国々。テロリストと呼ばれる人たち。
悲しいけれど、歴史は繰り返されるということが現実なのでしょう。

そんな、大きな視点から物事を捉えることも出来ますが、逆に、自分の生活に置き換えてみる。そしたら、意外と作品が身近に感じられ、楽しいのである。

例えば、「自由」を満喫するためには、日々の生活でも色々な障害があるのである。
結婚していれば個人の自由な時間であったり、職場における自由。他人からみれば、ささやかな自由ではあるのだが、それを手に入れるために四苦八苦したり、少々大げさだが、日々戦っているのである。そこには、戦略や戦術が確かに存在するのである。

このように、見方を変えていけば世間では酷評されている作品でも、非常に楽しめたりしますよ!

オススメ度 ★★★★☆ 氷上での戦闘シーンは圧巻です!

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2005年12月16日

下弦の月 〜ラストクォーター〜



2004年

監督 二階 健
出演 栗山 千明(望月 美月)
   成宮 寛貴(安西 知己)
   HYDE (アダム)

〜大学生の美月(栗山千明)は、19歳の誕生日に恋人の知己(成宮寛貴)の浮気を知り別れることに・・・。
その夜、聞き覚えのあるギターの旋律に導かれるように、古い洋館へと足を踏み入れる。そこで、美月はアダム(HYDE)と運命的な出会いを果たす。
1週間後、「月が消える前に会えたら一緒に行こう」というアダム(HYDE)の言葉を胸に、美月(栗山千明)は待ち合わせ場所に急ぐも、途中で事故にあってしまう。
時を同じくして、事故にあった中学生の蛍(黒川智花)は、退院後に洋館に導かれるように足を踏み入れ、生と死の間をさまよいながら、洋館から出ることのできない美月に出会うのだった。
そこに、秘められていたのは、19年前の悲しい事件が関係していたのだった。〜

この映画は、今年大ヒットした映画「NANA」でお馴染みの、人気漫画家の矢沢あいの初映画化作品で、19年に一度だけ同じ形の月が同じ月日に現れるという月の現象を、ミステリーを交えたラブ・ファンタジー作品に仕上げています。

見所は、ファンタジー作品となっているだけあって、映像はとても美しく幻想的な印象を抱かせるようになっています。
例えば、美月とアダムが出会うシーンや、生と死の間をさまようシーンなどは、コントラストが効いており、非常に神秘的に仕上がっていますよ!

それと、物語の軸となっている、

美月とアダムとの関係は?
19年前に起きた悲しい事件とは?

この二つのエピソードは複雑に交差していくので観る際にはご注意ください。

ただ、残念なのが前半は非常に展開が遅く感じられ、中盤以降は持ち直したものの、所々に余分と感じられる演出があったせいか、物語に入り込めそうで入り込めないのが勿体なかったと感じます。
19年に一度だけ・・・という、非常にいい設定であっただけに残念です。

オススメ度 ★★★☆☆ この扉を開けるには・・・

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2005年12月11日

コレクター



1997年

監督 ゲイリー・フレダー
出演 モーガン・フリーマン(クロス)
   アシュレイ・ジャッド(ケイト)
   ゲイリー・エルウィズ(ニック)

〜ワシントンD・Cで、犯罪心理学の専門家でもあるクロス(M・フリーマン)刑事は、ある日、ノースカロナイナに住む姪のナオミ(ジーナ・ラベラ)が誘拐事件に巻き込まれたことを知る。
早速、現地へと向かい捜査に協力するクロス。すでにナオミを含め8名の女性が誘拐され、そのうち2名はすでに殺害されていた。姪の安否を気遣うクロス。
だが新たにケイト(A・ジャッド)が誘拐されるも、奇跡的に犯人のもとから逃げ出すことに成功し、犯人逮捕のためにクロスに協力する・・・。〜

この映画は、猟奇的な誘拐殺人事件の謎に挑む刑事の姿を描いたサイコ・スリラー作品である。

見所は、誘拐されながらも犯人逮捕に協力する強い女性を演じるアシュレイ・ジャッドの体当たりともいえる演技は素晴らしく、それとは対称的にモーガン・フリーマンも犯罪心理学の専門家で刑事といった役を落ち着いた演技で、この作品全体に落ち着きや深みをもたらしている。

この作品で好きなシーンは、捜査室に張り出された資料をみながら、誘拐された順番と殺された順番が違うことに気づいたクロスが、犯人は美女を収集することに異常の執着する犯罪者(コレクター)であると分析するところは、非常に落ち着いた雰囲気を出しており、個人的に好きなシーンである。

アシュレイ・ジャッドも体当たりの演技といっても、それほど大袈裟に演技をしていないところもいいですよ。

ただ、残念なことに犯人を追い詰めてからの展開がやや雑に描かれているため、ラストのシーンが軽くなってしまっているので、勿体ないと考えています。
もう少し丁寧に描いていればラストのシーンも違った感想になるのに・・・。

オススメ度 ★★★☆☆ モーガン・フリーマンとアシュレイ・ジャッドの演技を楽しんで下さい。

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2005年11月26日

CASSHERN



2004年

監督 紀里谷 和明
出演 伊勢谷 友介(東鉄也/キャシャーン)
   麻生 久美子(上月 ルナ)
   寺尾 聡(東博士)

〜長い戦争がもたらしたもの。
それは、化学兵器や核兵器によって様々な病気や後遺症が蔓延して人々の心が、疲弊しすさんだ世の中だった。
そんななか、東博士が提唱する新造細胞理論を実現させるべく、軍の関係者が援助を申し出て、実験を始めるが、博士の思惑から離れたところで、新造人間が誕生する。〜

この映画は、1970年代前半に、TVアニメ「新造人間キャシャーン」を実写化した作品である。

'70年代前半ということで、リアルタイムでの記憶は無いにしても、何度も再放送されおり、その度に楽しみにしていた思い出深い作品である。
実写化されるということで、公開前からひそかに期待していたものの、いざ公開されると、その評判は決してよくなく、正直にいうと観ようかどうかと迷った作品である。
で、今回TUTAYAの半額キャンペーンということで、思い切って借りてみたものの・・・。

映像の美しさは素晴らしかったのであるが、この作品で語られているメッセージを踏まえて考えると、別に「キャシャーン」をわざわざ題材に用いなくても良かったのに...と感じます。

戦争がもたらす悲惨さや、愛する人が理不尽に失われることにより生み出される悲しみや憎しみ、復讐をすれば、また、新たな憎しみを生み出していくという連鎖を、劇中では必要以上に描き出すことにより、今の時代、「許す」ということがどれだけ必要なのかを強調したいのかはわかるが、何度も言うように、「キャシャーン」じゃなくてもいいのである。

それと、ブライ演じる唐沢寿明の演技は素晴らしく、東博士役の寺尾聡も抑えた演技で素晴らしかっただけに、他の題材で描けばいい作品に仕上がっていたのに...「キャシャーン」の実写版として捉えると、失敗作だと考えたりもするので、なんとも惜しいのである。

あと、個人的に最も残念だったのは、キャシャーンのヘルメットを装着した姿が一度も観られないまま終わったのが、一番残念である。

オススメ度 ★★☆☆☆ 別にキャシャーンじゃなくても・・・

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2005年11月06日

ゴッドファーザー



1972年

監督 フランシス・フォード・コッポラ
出演 マーロン・ブランド(ドン・ヴィトー・コルレオーネ)
   アル・パチーノ(マイケル・コルレオーネ)
   ジェームズ・カーン(ソニー・コルレオーネ)
   タリア・シャイア(コニー・コルレオーネ)

〜ニューヨークで強大な帝国を一代で築き上げた、ドン・ビトー・コルレオーネ(M・ブランド)。ドンは政界や警察にも顔がきく。その力を利用しようと麻薬を商売にしているソロッツォ(アル・レッティエリ)が取引を持ちかけてくる。その取引に興味を持つソニー(J・カーン)だが、ドンは丁寧に申し出を断る。そこでソロッツォは、ドンを殺すことにより取引は成功すると考え、ドンの暗殺を企て機会を伺う。
人々が、クリスマスプレゼントを抱えながら通りを行き交いしてる時期に、ドンは街頭でソロッツォの部下に数発の銃弾を浴びせられるも、何とか一命を取りとめる。
この事件が引き金となり、他ニューヨークのマフィアを巻き込む抗争へと発展していく・・・〜

冒頭で、ドンの屋敷で盛大にとりおこなわれる娘コニー(T・シャイアー)の結婚式。一転してドンの書斎。そこは、カーテンが閉められドアも閉じられている。そんな中、ドンの旧知の間柄である葬儀屋が娘を暴行した二人に制裁を与えて欲しいと懇願している。

このように、結婚式の華やかな動きのあるシーンから、一転して、書斎での動きの少ない会話だけのシーンが表すように、明から暗、動から静へと対比させることにより、ドンの持っている強大な力を表現し、それと同時に、これから始まる物語に期待を抱かせる絶好のプロローグとなっている。

前半は、ドンの持っている影響力をメインに描きながら、見事に家族を紹介していっている。コニーの結婚式にて、マイケル(A・パチーノ)が恋人のケイ(ダイアン・キートン)を屋敷へと連れてきて、兄弟たちを紹介しながら、マイケルは自分の家族が持っている力を嫌悪している理由をケイに対して打ち明けている。このシーンは、後々、二人の関係に微妙な影を落としていくので、個人的には好きなシーンでもある。

中盤は、ドンの暗殺未遂事件から、一転して物語の中核へと入り込む。あれだけ自分の中で毛嫌いしていた裏の世界へと父親を守るために入る。ソロッツォとつながりのある悪徳警官とソロッツォ本人を街外れのイタリアンレストランにて殺害する。そのため、マイケルはニューヨークを離れ、ドンの生地でもあるシシリー島など、転々としていく。

一方、ニューヨークでは長引く抗争を不安視しているトム(ロバート・ドュヴァル)と裏で糸を引いているであろうタッタリア・ファミリーに対して一気に仕掛けたいソニーが、今後について激しく言い争っている。
そんな不毛とも呼べる抗争のなか、ソニーは高速道路の料金所にて、タッタリア・ファミリーの襲撃にあい、マシンガンにて蜂の巣にされ殺される。
ソニーを失ったドンは、急遽、ニューヨーク五大ファミリーに召集をかけ会合を開くこととする。ドンの意図は、マイケルを助けることと、誰が裏で糸を引いているか確かめるためであった・・・。

後半は、コルレオーネ・ファミリーを守るために、マイケルが新しいゴッドファーザーとなり世代交代をしていく。以前とは勢力が落ちてしまっているファミリーの再興のために、マイケルが次々へと布石をうっていく。
冷徹なまでに、裏切り者を処罰していき、敵を追い詰めていくマイケルの姿には、以前のような優しい面影はなくなっていた。これもひとつの対比として捉えれば奥が深いと考えたりもします。

そして、遂にラストを迎えるにあたって、また冒頭と同じように見事に対比させていくのである。
妹コニーの子供の洗礼と、裏切り者の粛清や敵対する勢力のボスの暗殺を見事に対比させていくあたりは、見応えがあり、特に好きなシーンでもある。

ラストでは、不安がるケイを移しながら、マイケルがボスの仕事をするために、書斎のドアを閉めるシーンは今後、マイケルが辿るであろう運命を暗示させているかのようである。

この作品では、対比が上手に使われ、緻密に描写されていく登場人物の人物像により、複雑になりやすい人間関係をうまくまとめている。
本当に、私の中では何度も見直している作品ですが、そのつど、違う発見や感想を持てたり出来る、稀有な作品となっており、非常に存在の大きい最高の作品となっています。

オススメ度 ★★★★★ 私の中では不動の一位です。

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2005年11月03日

完全犯罪クラブ



2002年

監督 バーベット・シュローダー
出演 サンドラ・ブロック(キャシー)
   ライアン・ゴズリング(リチャード)
   マイケル・ピット(ジャステイン)

〜リチャード(R・ゴズリング)は学校では人気者であり、かたやジャスティン(M・ピット)は成績は優秀でありながら、性格は暗く友達がいない正反対の二人である。
表向きは、何の接点もない二人だが、夜毎、完全犯罪について語っている。
やがて、彼らは用意周到な計画殺人を実行に移す。最初は目論見通りに捜査が進んでいると有頂天になる二人だが、キャシー捜査官(S・ブロック)目を付けられ、次第に追い詰められていくこととなる・・・〜

1924年にアメリカで実際に起きた、“レオポルド&ローブ事件”をモチーフに、サンドラ・ブロックが製作・総指揮を担当した作品である。

サンドラ・ブロック演じるキャシー捜査官は、過去DV(ドメスティック・バイオレンス)に苦しんだ経験を持つ。過去を払拭するために刑事となるも、心に傷を抱えたまま暮らしている。
彼女は、他人に対して、心を開くことを恐れるあまり、誤解をまねく言動や行動をしてしまう。
このあたりの描写は、前半から伏線として散りばめられ、中盤から後半にかけてひとつの形として、整えられるが、中途半端の印象が拭えない。

それに、夜毎完全犯罪について、語り合う二人が、どうして犯罪に走ったのかの動機付けも弱い。思春期の妄想が、現実に変わるときの描写がないのが、非常に残念である。

全体を通して観ると、この二つのエピソードを無理につなぎ合わせようとしたために、中だるみが生じてしまった。
無理にひとつの作品として描くのではなく、それぞれが非常にいいテーマなので、別々の作品として描いていれば、非常に見応えのある作品に仕上がったのではないかと考えます。

なので、ラストで「現実を受け止め、それを背負って生きていかなければならない」というセリフの持つメッセージが弱々しく聞こえたのが、非常に残念で仕方がないです。いい言葉なのに・・・

オススメ度 ★★☆☆☆ 取り扱うテーマはよかったのに残念です!

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2005年10月31日

GHOST IN THE SHEEL 攻殻機動隊



1995年

監督 押井守

出演 田中敦子(草薙素子(声))
   大塚明夫(バトー(声))
   山寺宏一(トグサ(声))
   仲野祐 (イシカワ(声))
   大木民夫(荒巻(声))

〜2029年、企業のネットが星を被い電子や光が駆け巡っても、国民や民族が消えてなくなるほど、情報化されていない近未来。政府は草薙素子を隊長とする非公認で首相直属の特殊部隊、通称“攻殻機動隊”を誕生させる。〜

押井守監督で、士郎正宗の同名コミックを映画化した作品である。日本のみらなず世界各国で上映された。特にアメリカでの人気は高く、あのマトリックスの監督、ウォシャウスキー監督も「影響を受けた」と後に語っている作品である。

とかく難しい作品と評価されているのだが、確かに原作が発表されたのが、1991年、劇場公開が1995年と、まだ、これほどインターネットが普及していない時代だったのを考えると、仕方がないかもしれないが、逆に今観ると、まだ分かりやすいのではないかと考えています。

近未来を舞台に、全身を擬体化した草薙素子。彼女は公安9課“攻殻機動隊”の隊長である。全身擬体化というのは、脳と脊髄意外は、サイボーグといえば理解しやすい。脳も特殊コーティングしてあるので、時折、素子は自身の存在意義を見失うこととなる。その中で、唯一、人間らしいと自分で感じられるのは、自分自身の中で、ゴーストがささやくときとなる。

ゴーストがささやくというのは、人間の第六感というものであり、唯一素子が自分の存在意義を確認する手段であると、個人的に考えています。

このように、主人公が自身の存在意義を問うアニメや作品は、昔であれば、仮面ライダーやエイトマン、それにサイボーグ009などがある。銀河鉄道999では、機械の体を手に入れようとしてた鉄郎は、やはり自身の存在意義に目覚め、結局、機械の体を手に入れることはしなかった。

こう考えると、結構哲学的・文学的な意味合いを持つ良質な漫画・アニメといった作品が、現在あまり見当たらないような気がするのだが・・・。

この作品を鑑賞するにあたって、コミックを読んでから観ると、より深く攻殻機動隊の世界に入れますよ!

オススメ度 ★★★★☆ 草薙素子の感情に触れてみてください!

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2005年10月26日

クライシス・オブ・アメリカ



2005年 3月公開

監督 ジョナサン・デミ

出演 デンゼル・ワシントン(ベン・マルコ少佐)
   メリル・ストリープ(エレノア・ショー)
   リーヴ・シュレイバー(メルヴィン)

〜1991年、クゥエートにて、砂漠の嵐作戦前の偵察任務についていた、マルコ大尉(D・ワシントン)率いる小隊。夜間、マルコ率いる小隊の前に、敵が現れ攻撃をうけ、意識を失ったマルコにかわり、レイモンド・ショーが指揮を執り、小隊の危機を救った。
それから、13年後。ショーは軍隊をやめ議員となり、副大統領候補へとなる。
一方、マルコは少佐となっているが、湾岸戦争の後遺症に苦しみながらも、職務を果たしているのだが、湾岸戦争時の部下、アルの訪問を受け、戦時中の出来事に関する悪夢に苦しんでいることを知り、戸惑う。自身悪夢に悩まされており、アルの訪問がきっかけにより、その当時の記憶に疑念を抱き調査をすることとなる・・・〜

この作品は、ひとりの将校が華やかな政界の裏で渦巻く国家的陰謀に立ち向かう社会派サスペンスとして紹介されている。

湾岸戦争の戦闘時における記憶のあやふやさが、通常は多少残るはずである。しかし、生き残った隊員が口をそろえて同じ状況を寸分たがわず語るのは、ある意味恐怖を感じさせずにはいられない。
偽りの記憶を埋め込まれた男の恐怖が、物語をリードしていく。

マインド・コントロールされていることを知らずに生活をしていくのは、想像するだけで恐ろしいものである。
自分の意思で動いているという幻想を持たされ、その実は操り人形でしかほかならない、ということを考えること自体、嫌悪感が募るのだが・・・

あくまで、映画として観ればいいのだけれども、この作品のように、もし悪用されれば、たまったものではないというのが、正直な感想である。

それにしても、レイモンドの母エレノア役のメリルストリープは、息子を溺愛し、副大統領候補にしようとして、長年、政界で力を持つ女性議員を見事に演じきっている。まさにハマリ役といえよう。
ご覧になられた方は、劇中においての彼女の役に対して、反感を抱いた人も多いのではないだろうか?かくゆう私も、その一人である。

デンゼル・ワシントンやリーブ・シュライバーも、マインド・コントロールされている難しい役柄を、見事に演じてあたりは、さすがである。

そのほか、ジョン・ボイドも出演しており、多彩なキャストによって構成されているが、一人ひとりのキャラがかぶることなく、しかも、誰か一人が突出することなく、バランス良く散りばめられているので、観ていて安心感がある作品でした。

ひょっとして、すでに私も洗脳されているのでは・・・?

オススメ度 ★★★★☆ 良質な作品です。

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2005年10月20日

コントロール

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2004年

監督 ティム・ハンター
出演 レイ・リオッタ(リー・レイ)
   ウィレム・デフォー(コープランド博士)
   ミシェル・ロドリゲス(テレサ)
   スティーブン・レイ(アーロ・ベナー)
   キャスリーン・ロバートソン(エデン)

〜リー・レイ(R・リオッタ)は、数々の凶悪事件を起こし、薬物投与により死刑が執行された。
数時間後、リー・レイは死体保管庫にて意識を取り戻す。
「自分は死んだはずでは?」と訝るレイの前に、一人の男が歩み寄る。その男とは、コープランド博士(U・デフォー)である。
博士が開発した新薬『アナグレス』の投薬実験に無期限で参加することを条件に、死刑を回避できるという。
選択の余地がない、レイは仕方なく実験に参加する。
その実験とは、激しい気性を抑え、脳の性質を変える新薬『アナグレス』の効果を調べるもの。
新薬の投与を開始されたレイ。彼は社会病質者であり、数々の殺人を犯しても良心の呵責もなく、当然反省もない男である。そんな彼が、『アナグレス』という新薬で徐々にではあるが変化の兆しが現れはじめる。
果たしてその姿は、真実なのか?それとも巧妙に演じているだけなのか?〜

レイとコープランド博士の心理的駆け引きが繰り広げられていくサイコサスペンス作品である。

この作品は、サイコサスペンスに位置づけられているが、痛烈に現代社会を風刺していると考えています。というのも。開発の目的は、社会病質者が持つ凶暴性や攻撃性といった性格をコントロールするための薬として位置づけられているのだが・・・。

レイが幼い頃のトラウマにより社会病質者へと変わっていくのだが、劇中のように、薬によって人格を変えようとするのはどうなのか?
恐らく、社会病質者の犯罪の被害者は、抑止や予防のためだといっても、納得がいかないのでは?
少なくとも、もし自分が被害者の立場であれば、やはり納得がいかないし、そんな実験は承服できないが、次の犠牲者が出ないための措置であれば仕方がない一面があるのも、事実だから複雑な心境にならざるを得ない。
この作品を鑑賞しながら、レイが努力する姿や、コープランド博士の考え方にも、共感を覚えるところもあったのは、事実だし。

この映画が持っているメッセージというのを、どのように解釈するのかは人それぞれ違うのだろうけど、しっかりと受け止めていきたいと感じる。
せめて、自分の子供には傷つける言葉や虐待といったトラウマを抱えるようなことは避けたいと改めて考えた次第です。

オススメ度 ★★★★☆ 色々と考えさせられた映画です。

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2005年10月18日

ガーゴイル



2004年

監督 ジェイ・アンドリュース
出演 マイケル・パレ
   サンドラ・ヘス
   フィンタン・マッケオワン
   ケイト・オルシーニ
   ティム・アベル
   ベトリ・ロエガ

〜1532年ルーマニアにて魔獣ガーゴイルが、一人の神父によって封印される。時は流れ、2004年同じルーマニアにて、500年の眠りを終えガーゴイルが復活しようとする。果たしてガーゴイルの復活を阻止することが出来るのか・・・〜

題名に引かれ借りてきたものの・・・
何の見せ場もなく、終わってしまったという感想が残っただけです。

余談ではありますが、Xファイルのサード・シーズンの#314 グロテスク〜Grotesque〜にも、ガーゴイルが登場します。
このグロテスクのエピソードで、ガーゴイルが出ていたため、タイトルに惹かれたんですが・・・
まぁ、いつもいつも、お気に入りの作品が見つかるわけでもないので仕方ないです。

そもそも、ガーゴイルとは?
〜もともとは、異教の神であったといわれている。一説によれば冥界に棲む、雨水を集める豊穣の神だったようだ。それがキリスト教に取り込まれ、悪鬼として貶められたのである。〜


オススメ度 ★☆☆☆☆ 多くは語れません・・・

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2005年10月09日

コラテラルダメージ



2002年

監督 アンドリュー・ディビス
出演 アーノルド・シュワルツネッガー(ゴーディー・ブルーアー)
   イライアス・コーディーズ(ブラント)
   フランチェスカ・ネリ(セリーナ)
   クリフ・カーティス(クラウディオ(ウルフ))

コロンビアのテロリストによる爆破テロで妻子を奪われた消防士のゴーディー(A・シュワ)が、国家の利益を優先する方針により、犯人を捕まえようとしない政府に苛立ち、単身でテロリスト達に報復することを決意するのであった。

2001年秋の公開予定が、あの9.11事件発生のため公開延期になった事実は記憶に新しい。

この作品は、アクション映画としては可もなく不可もない仕上がりになってはいるが、単身でテロリストたちを相手にする設定自体があまりにも、無理がありすぎる。
ただ、取り扱っている題材が題材だけに、観ているこちらとしては重たいのが正直な感想であった。

劇中では、テロリストの爆破テロにより、被害者となったゴーディは復讐を選択することにより、いとも簡単に加害者へと移り変わっていく恐ろしさを、まざまざと描いている。

コロンビアのテロリストを支援者の街頭インタビューのシーンで、その支援者は「一般市民の被害については、コラテラルダメージ(付帯的損害)である」といったセリフがある。
妻子を失ったゴーディは、その言葉が引き金となり、哀しみから怒りへと変わっていった場面である。

ウルフもアメリカ軍による攻撃によって、幼い娘を失っている。見方を変えれば、ウルフもコラテラルダメージの被害者であることがわかる。
その出来事によって、テロリストへと変貌していくが、ウルフによっては、“こちらが正義だ”ということになるのだろう。

哀しみが怒りに変わり復讐を成し遂げたところで、果たして何を得たのだろうか?
被害者から、加害者へと立場が変わっただけで、満足感ではなく、空虚な気持ちを抱くだけなのではないだろうか?

あの9.11以降、アメリカ政府が取ってきた行動といえば、テロリストへの宣戦布告、および、イラクが大量破壊兵器所有・テロリスト支援国家と位置づけ、戦争に突入していった行為は、新たに悲劇やコラテラルダメージの被害者を作り出すばかりか、さらに哀しみや怒りを生み出したに過ぎない。

テロリズム」に対して、武力行使以外の方策はないのだろうかと考えたところで、いい答えなんて浮かぶはずもないのだが、今後の課題として投げかけている映画として、私は捉えたい。
そうでなかったら、最初でも述べたように、テロリスト達に単身で立ち向かうという無茶な設定は受け入れられないし、只のアクション映画だったら、もっと派手にして、完全なエンターテイメント作品として、作って欲しいと考えます。

オススメ度 ★★☆☆☆ 何といっても、後味が悪すぎます。

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2005年10月05日

クリフハンガー

1993年
監督 レニー・ハーリン
出演 シルベスター・スターン(ゲイブ・ウォーカー)
   ジョン・リスゴー(クエイルン)
   マイケル・ルーカー(ハル・カッター)
   ジョン・ターナー(ジェシー)

山岳救助隊員のゲイブ(S・スタローン)は、親友のハル(M・ルーカー)の恋人を助けられなかった自責の念から、山と友と恋人に背を向けてしまい、山をおりてしまう。

それから、8ヶ月後・・・

未だ傷の終えないゲイブは、恋人のジェシー(J・ターナー)を迎えにコロラドへと戻ってきた。

一方、ハルはあの事故以来、ゲイブを憎むことにより、恋人を失った悲しみを忘れようとしていた。そんな時、救助センターに救助の依頼の無線が入る。それを受けたハルが救助へとむかうが、救助の場所というのは、一人では難関の場所。

ハルの身を案じた、ジェシーはゲイブに救助を依頼する・・・。

嫌がるゲイブを何とか説得し、ハルの救助の応援へと向かわせることに成功するが・・・

そこで、待ち受けていたのは、現金を強奪した武装強盗集団だった。

ゲイブとハルの運命は・・・

この映画を観にいくきっかけとなったのが、当時、CMでのシーンが、恋人が谷底へと落ちていくシーンが放映されており、あの落ちていくシーンが妙にリアルだったので、それが頭から離れず、観にいったしだいである。

確か、スタローンの前作が、「刑事ジョー、ママにお手上げ」というコメディ映画で、酷評されていたので、次回作を期待していたので(スタローンのファンだったため)、この作品が発表されて、しばらく様子を伺っていたのを覚えている。

今度は大丈夫だろうか?という、自分勝手な心配をしてたものの、そんな心配は、映画の冒頭から吹き飛ばされ、最後までだれることなく、楽しめた映画でした。

見所は、武装集団とのアクション・シーンである。舞台が山岳なので、垂直に落下していくシーンは、多々あり、息をのませるものがありますよ!
それに、ロック・クライミングのシーンも、素晴らしかった!

くれぐれも、高所恐怖症のかた、ご鑑賞の際は、ご注意を!(笑)

オススメ度 ★★★★☆

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2005年10月02日

コンスタンティン



2005年

監督 フランシス・ローレンス

出演 キアヌ・リーブス(コンスタンティン)
   レイチェル・ワイズ(アンジェラ・ドットソン/イザベル・ドットソン)二役

自分の特殊な能力に悩み、一度は自殺を図った、ジョン・コンスタンティン(K・リーブス)。
そのために、彼は死後、地獄へと送られる運命である。

そんな、運命を変えようと、必死に悪魔祓いを続けているのであるが・・・


ある晩、イザベル(R・ワイズ)が、病院の屋上から、身を投げて死んでしまう。
姉のアンジェラ(R・ワイズ)は、妹の自殺がどうしても、信じられず、ジョンに真相の究明を依頼する。
ジョンとアンジェラが真相を究明しようとするが、そこに待ち受けていたのは、驚愕の真実であった!

この映画は、ある程度、基礎知識を持って観れば、楽しめますよ!

運命の槍とは、ロンギヌスの槍(磔刑になったキリストが本当に死んでいるかを確かめるため、ローマ兵が最後にキリストのわき腹をさしたとされる槍。これを手にした者は、世界を手に入れることが出来るといわれている槍)。

コリント書とは、新約聖書におけるコリント書は17章までだが、この映画では、地獄版の聖書があるということで、21章まで。21章にはヨハネの黙示録とは別の悪しき予言が記される。

ハーフ・ブリードとは、天国の神と地獄のサタンの使い。完全な天使、悪魔ではなく、人間の姿で現世に生きる存在。特殊な能力を持つものでないと、人間との区別はつかない。

これだけでも、予備知識として持てば、十分楽しめますよ!

ジョンが使用している、悪魔祓いのツールが今までの、映画では、考え付かないものを使用しているので、その点も注目してみるのも、楽しめますよ!

オススメ度 ★★★★★ 

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