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2006年04月29日

ダンス・ダンス・ダンス




〜羊をめぐる冒険」から四年を経た1983年の春、激しく雪の降りしきる札幌の街から「僕」の新しい冒険が始める。奇妙で複雑なダンス・ステップを踏みながら、「僕」はその暗く危険な運命の迷路をすり抜けていく。現実と幻想、生と死、沈黙と響き、虚無と豊穣。繋がれたものと、断ち切られたもの。それはいったいどこに向かい、何を希求しているのか?

失われた心の震えを回復するために、「僕」は様々な喪失と絶望の世界を通り抜けていく。渋谷の雑踏から、ホノルルのダウンタウンまで。そこではあらゆることが起こりうるのだ。〜 (上・下の裏表紙より抜粋)

この本を最初に読んだのは18歳のとき。独特の世界観に圧倒されながらも、一人称で物語が紡がれていくので、とても読みやすく、一気に読んだのを覚えている。
この本の持っている迫力にあてられたという感触だけは、今でも思い出される。

それから読み返すことなく本棚の奥にしまわれていた。ホコリにまみれ、物語もほとんど忘れている。しかも、この本の存在さえも普段は忘れていたのに……。

ところが、先日の日記でも書いたように、この本が呼んでいるような気がして手に取った次第である。

おそらく、自分自身では知覚していないながらも、やはり、肉体的は疲れはもちろん精神的な疲労も蓄積されていたのだろう。

そんな状態の中で、この本を再度手に取り、読み始めると……。

不思議なことに、読み進めていくうちに、感情が落ち着いていくのを感じ取れたのだ。

それは、この本で書かれている文章や、大げさに言ってしまえば、一字一句が、自分自身の中に取り込まれ、再構築されていき非常に心地良かったからである。

どれだけ心地良かったのかと言えば、数え上げればキリがないので、一つだけあげるとしよう。

この本の中で何度も登場している言葉。

「でーたフソクノタメ、カイトウフカノウ。トリケシきぃヲオシテクダサイ。」

世の中では、色々な情報やデータがあふれかえっている。
ただ、自分に関する情報やデータについては、意外と、揃っているようで揃ってないのである。というのも、自分自身については、冷静な判断が下せずにいるからである。

他人からみた自分の評価が、低かったり高かったり、その差が自分自身の想い描いている自分と、差があればある程、自信を失ったり、つけたりしているのである。
あるいは、自分を見失う場合がある。

こういう状況に陥ったときに、どう対処するかは個人によって違いはあるだろう。

このような状況に陥ったときに、ボクは、色々な実用書を読んだり、自問自答を繰り返す。それが出来ないときは、黙ってジッと息をひそめて答えが出るまで待つしかないと考えたり……。

ただ、今回のようにヒラメキというか直感に従えば、いい結果が生まれたりすることもあるので、侮れない。

そう、17年ほど本棚の奥にしまわれてホコリまみれになりながらも、その間、ボク自身も色々な経験をして、ホコリがついていたんだなぁと感じさせられたのである。

たまには、本棚の奥にしまわれている本を手に取って読むというのも、自分自身を見つめ直す良いキッカケになるかもしれない。

オススメ度 ★★★★★ たまには直感に従うのも……
posted by Genken at 23:55| 兵庫 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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