2006年6月公開
監督 カート・ウィマー
出演 ミラ・ジョヴォヴィッチ キャメロン・ブライト ニック・チンランド
アクション映画に小難しい理屈をつけるとB級映画になりやすい。この作品もその王道をいっている感が否めない。ウィルスの感染によって超人的な知能と運動能力を身につけたファージと呼ばれる彼ら。そのファージの能力を恐れて人間たちはファージを殲滅させようと掃討作戦に出る。追いつめられたファージたちは地下組織を結成する。そんな中、ファージ絶滅の切り札となる最終兵器が完成される。その情報をえたファージたちは最終兵器を奪うべく最強の殺し屋ヴァイオレット(M・ジョヴォヴィッチ)を送り込む。ヴァイオレットは兵器の入ったケースを奪うことに成功する。しかし、中身をみると最終兵器と目されるのはわずか9歳の少年であることを知る。彼を守るためにファージの組織と人間の政府両方敵にまわしたヴァイオレットの運命は如何に……。
冒頭でも述べた通り、アクション映画に小難しい理屈はいらない。妙にこった演出をしてしまうとB級映画の仲間入りとなってしまう。その点で言えば、この作品はB級映画の王道を行っていると言っていいだろう。ただB級映画とは言っても、素直に見れば楽しめる作品となっている。アクションシーンは見応えがあるし、人間とファージとの確執もキッチリと描かれている。愛すべきB級映画とも言える。
アメコミが好きな方なら素直にこの世界観に入り込めるだろう。逆にアメコミが苦手な人はこの複雑ともとれる世界観には辟易してしまうだろう。僕自身はアメコミが好きなのでこの世界観にはすんなり入れて楽しませてもらった口だが。評価が二分されることだろう。全く面白くない人もいれば、僕のように楽しめる人もいる。だからこそB級映画の王道を行っているのである。まさにB級映画ここに有りという作品でした。アメコミが好きな方なら良いけれど、苦手な方は見ない方がいいかもしれません。僕個人としてはこの手の映画好きなんですけどね。
オススメ度 ★★★☆☆ B旧映画の醍醐味を味わって下さい
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