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2008年08月12日

Vフォー・ヴェンデッタ



2006年4月公開

監督 ジェームズ・マクティーグ
出演 ナタリー・ポートマン ヒューゴ・ウゥーヴィング スティーヴン・レイ

 もし、表現の自由、言論の自由を奪われたらあなたならどうするだろう。ただ、ジッと鳴りを潜めて生きていくのだろうか。誰もが距離を持ち、政策や体制の不満を胸に潜め生きていくのではないだろうか。独裁国家によって持たらせる悲劇。表向き平等な社会と秩序ある社会を標榜しながら、絶対的権力により、市民の自由を奪う矛盾した世界。その世界を解放すべく、たった一人で革命を起こそうという人物がいた。それがV(H・ウィーヴィング)であった。

 時代は、近未来のイギリス。そこは独裁者アダム・サトラー(J・ハート)が支配するファシズム国家であった。テレビ局で働くイヴィー(N・ポートマン)はある日、外出禁止時間に表通りを歩いていたところを運悪く秘密警察に捕まってしまう。窮地にたたされたイヴィーを助け出したのがVと名乗る仮面男に救われる。しかし、その男は、たった一人でサトラー政府に反逆を誓うテロリストであった。次第に、Vのテロ活動に深く巻き込まれていくイヴィー。やがてイヴィーは真実に目覚め自由と正義を取り戻すため革命のために立ち上がるのであった……。

 独裁国家にとって、市民が自由を手に入れることは非情に都合が悪い。メディアによって情報は改ざんされて、毒にも薬にもならない情報が垂れ流されていく。そんな状況下において、一人政府のもつ欺瞞を明らかにすべく立ち上がっていく姿を非情に丁寧に描いた作品である。かつて日本も同じように、戦時中メディアは検閲を受け、自国の政府の都合のいいように情報が改ざんされた経緯がある。声高に、政府が抱えている欺瞞を叫ぼうものなら、非国民となじられ投獄される時代であった。

 この作品が秀逸なのは、独裁国家が孕む危険性を描きながら、同時に市民たちの感情、葛藤を丁寧に描いているところである。日頃、思っていることを口に出せない苛立ちを仮面をくばることによってその感情を解放させるシーンは圧巻である。と同時に9.11同時多発テロによって引き起されたアメリカが中心となって押し進めてきた政治体制に対して強い懸念を反映させた仕上がりとなっている。ともすれば、アメリカもこのように独裁国家としてなり得た可能性を指摘しているところが特筆すべきところであろう。テロを許せない感情は分かるが行き過ぎれば自分たちがその罠に陥る危険性があることに、少しでも懸命な方は気づくであろう。

オススメ度 ★★★★★ 言論と表現の自由の有り難みを感じて下さい

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posted by Genken at 12:12| 兵庫 ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画(は行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Excerpt:  『自由を! 永遠に!』  4/22公開のコチラの映画の試写会に行って来ましたぁ〜♪ナタリー・ポートマンがスキン・ヘッドにしちゃったり、ヒューゴ・ウィーヴィングが徹頭徹尾仮面を着けての出演、ウォ..
Weblog: ☆彡映画鑑賞日記☆彡
Tracked: 2008-08-12 20:26
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