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2008年08月04日

フラガール



2006年9月公開

監督 李相日
出演 松雪泰子 豊川悦司 蒼井優

 時代が大きく変貌をとげるとき。その流れについていく者や、頑なに拒む者もいる。だが、頑なに拒んだところで大きく時代がうねる流れには逆らえない。それは昔も今も変わらない。変化が持たらす影響はときに計り知れないほど大きい。何も時代の流れだけじゃなく、ちょっとした暮らしの中での変化でも同じことが言える。例えば、仕事上どうしても変えなければならない懸案事項があったとする。そのことについて、当然反発が起きるのである。というのも、人は基本的には現状維持の方が楽だからである。それが会社にとって利益を産み出し個人に還元されることを潜在意識の中では分かっていても、今の生活を大きく帰られたく変えられたくないから、必ず衝突が起きる。これはある意味仕方のないことではある。

 時は昭和40年。福島県いわき市の炭坑町。時代の流れは石炭から石油へと変わっていき、閉山が相次いでいた。街は先細りの一途を辿っていく。そこでどうにかしようと豊富な温泉を利用したレジャー施設の建築が計画された。常磐ハワイアンセンターとなづけられた施設の目玉としてフラダンスショーのダンサー募集が地元の少女たちに対して行われた。東京からプロのダンサー平山まどか(松雪泰子)が呼ばれ、地元の少女たちに教えようとするのだが、教える相手がズブの素人と分かり、やる気を失ってしまう……。

 松雪泰子演じる平山まどかも東京から福島県の田舎町にたどり着いて変化に戸惑う。最初は教える気などなかったまどかだが、少女たちが持つ現状を変えたいという強い意志によって次第に心境の変化が訪れる。一方、すたびれていく炭坑の街を変えたいと強く願う紀美子(蒼井優)。変化を畏れる母との葛藤や、兄洋二郎(豊川悦司)の戸惑い。どれをとっても変化を持たらすものばかりであった。それは何も個人だけの問題ではなく、町も時代の流れによって大きく変化を求められているのであった。相次ぐ閉山によって労働者たちのリストラ。それに歯止めをかけようと観光施設を作って町を救おうとする人たち。それを受け入れられない人たちの心の葛藤を丁寧に描いている。

 変化を嫌う人たちが、徐々に変化を受け入れていく場面もすばらしいものがある。それでいてラストシーンでのフラガールによるダンス。息をもつかせぬ出来栄であり圧巻である。このようにこの作品を変化というキーワードで観ていくと、時は違えど現代の社会でも当てはまるのではないだろうか。めまぐるしく変わる現代社会。それにうまく適合するものもいれば、出来ないものもいる。この作品から放たれているメッセージ。変化を畏れるな。そう言われているような気がしてならない。今一度、変化を畏れず絶え間なく自分を変えていかなければいけないと教えられた気がする。

 この物語は、現在「スパ・リゾート・ハワイアンズ」に改名した元「常磐ハワイアンセンター」誕生実話を映画化したものであるから、余計に実感がこもっているのかもしれない。実話を元にしているだけあって感動もひとしおである。必見です。

オススメ度 ★★★★★ あなたは変化を畏れていませんか?

ランキング今日は何位?
posted by Genken at 09:02| 兵庫 ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画(は行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Excerpt:  『人生には降りられない舞台がある―― まちのため、家族のため、とものため そして、自分の人生のために、少女たちはフラダンスに挑む。』  コチラの「フラガール」は、9/23公開の常磐ハワイアンセ..
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Tracked: 2008-08-04 09:31
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