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2008年07月26日

オペラ座の怪人



2005年1月公開

監督 ジョエル・シューマカー
出演 ジェラルド・バドラー エミー・ロッサム パトリック・ウィルソン

 静かに見守る愛と、激しく求める愛がある。それが両者ないまぜになったときに悲劇は起きる。自分の手元にずっと置いておきたい独占欲。それは、見るものにとっては、時に腐臭を放つほどいかがわしく映る。

 この物語は1870年代、華やかな舞台でにぎわうオペラ座。一方では、仮面を被った謎の怪人ファントム(J・バトラー)の仕業と見られる奇怪な事件の頻発に人々はおののいていた。クリスティーヌ(E・ロッサム)はファントムを亡き父が授けてくれた”音楽の天使”と信じ、彼の指導で歌の才能を伸ばしてきたのである。それはファントムにとっては静かに見守っている愛であった。プリマドンナが自己に見舞われ役を降板することになる。その代役としてクリスティーヌは新作オペラの主演に大抜擢され、観客から喝采を浴びることに。そして幼なじみの青年貴族ラウル(P・ウィルソン)と再会を果たして喜びあう二人。だが、その直後、ファントムは愛するが故独占欲にかられ、クリスティーヌをオペラ座の地下深くへと誘い出すのだった……。

 最初は静かにクリスティーヌを見守っていたファントム。それがラウルの出現によって、徐々に彼女を独占しようとしていくさまは、哀れで、尚かつ、いかがわしく見える。とりわけファントムは顔の醜い傷によって仮面を被りオペラ座の地下深くで生活している。その心は、世間に対して憎悪を抱かせるに充分な土壌であったというに及びない。それとは対照的に青年貴族のラウルは非の打ち所がない。ラウルとクリスティーヌが惹かれあっていくさまを見たファントムは、やり場のない懊悩に包まれることに。やがてクリスティーヌを巡ってラウルとファントムとの激しいバトルが繰り広げられる。

 この作品の見所は、やはり、ファントム、クリスティーヌ、ラウルの三角関係だろう。どうしてファントムは歪んでしまったのか。届かぬ愛とは知らずに、ファントムは独り懊悩としている。そんな彼が、第二、第三の悲劇を起こしていく。それに加え、このドラマはミュージカル構成となっており、ネームバリューよりも歌唱力のある役者が集められ、全編、吹き替え無しで見事に演じて歌い上げているところだろう。

 絢爛豪華な衣装や次々次に変わっていく映像はとてもまぶしく、ヴィジュアルがこの悲劇を盛り上げるのに際だたせている。激しくも、どこか世俗的なファントムの愛は、哀れであり且ついかがわしく見える。これは、現代の世界でも通じるものがあるからだろう。ミュージカル映画が苦手な僕でも最後まで楽しめたのは自分でも意外である。

オススメ度 ★★★★☆ 絢爛豪華な衣装や歌に酔いしれて下さい

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posted by Genken at 18:34| 兵庫 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(あ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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