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2008年07月23日

クラッシュ



2006年2月公開

監督 ポール・ハギス
出演 サンドラ・ブロック ドン・チードル マット・ディロン

 偏見とは偏った見方、一方的な見方という意味である。誰しもがそういった一方的な見方をもっている。例えば、僕の偏見ではオタクとは部屋に籠りがちで他人と交わろうとしない。そのかわり、フィギュアやアニメなどに傾倒していき自分の世界観を確立しているという見方だ。あと一般的には、転職ばかりする人は落ち着きがないとか鬱病はただのサボリ歯科見ていない人。例を挙げれ枚挙にいとまない。現実はそうではなく、もっと多面的だ。いろいろな人が織りなす人生模様。そのどれもが現実と非現実の世界をバランス良く保っているだけに過ぎない。そのバランスが崩れたとき偏見が頭を持ち出してくる。

 この作品は偏見が偏見を呼び、それが憎悪となってさまざまな人々を傷つけるのである。LAでの2日間の出来事を描いている。起きる出来事はさまざまで一見バラバラのようである。しかし、全編を通してみてみるとこれがバラバラになったピースが上手くはまり込み一枚の絵となって姿を浮かび上がらせる。人種差別の問題を真正面からとりあげている。冒頭で述べたように、この作品を観る上でのキーワードは偏見である。登場する人物、全てが偏見をもち怒りを抱きながら、生きている姿を描いている。

 タイトルのクラッシュとはぶつかりあうこと。肉体的、物理的なクラッシュはもちろんのこと、心と心の触れ合いまでが含まれてある。文字通り、交通事故のシーンから始まる。登場人物は、地方検事とその妻、黒人刑事と同僚で恋人でもあるスペイン系の女性。TVディレクター夫妻、雑貨店を営むペルシャ人の家族。鍵の修理やなど、さまざまな階層、人種、職業である。一見無関係のように思える登場人物たち。それぞれの運命が交錯する時に悲劇は起こる。ジグソーパズルのように、ばらばらになったピースを繋ぎあわせるかのように、物語は進行していく。

 この作品が秀逸なのは、偏見から産み出される人種差別を描いているのにも関わらず、アメリカだけの問題ではなく、もっと身近に偏見によって人間関係に摩擦が生じるということを描いている点だ。偏見によって導きだされた結論、ちょっとした言葉の行き違いで人間関係において衝突が起きる。まさに心と心のクラッシュである。色々と考えさせられる作品であり、観賞後も余韻が残る作品であった。必見です。

オススメ度 ★★★★★ 偏見によっておきるクラッシュ。耐えられますか?

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posted by Genken at 09:04| 兵庫 ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画(か行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Excerpt:  『人はぶつかりあう。人は人を傷つける。怒り、哀しみ、憎しみ、孤独。それでも、人は、人を愛していく。』  2/11に公開されて現在も全国で順次公開されていっているコチラの映画。もうすぐ発表のアカ..
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Tracked: 2008-07-23 12:46
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