ライターの募集・求人・登録なら【ブログライター】 Webライティングセンター

2008年07月14日

地下鉄(メトロ)に乗って



2006年10月公開

監督 篠原哲雄
出演 堤真一 岡本綾 常磐貴子

 どの家庭でも大なり小なり父親と息子の確執はあるものだ。第二次成長期にはいり、自我が芽生えていけば必然と自分の価値観と父親が押し付けてくる価値観に相違が生じ衝突する。主人公の長谷部信次(堤真一)も父親との確執を抱えていた。

 長谷部は父親を忌み嫌い、高校を卒業してから母がたの姓を名乗っている。そんな長谷部も43歳の衣料品会社の営業マンとして忙しく働いていた。ある日、父が倒れたという連絡を受ける。高校を卒業していらい父親とは一度も会っていなかった。くしくも、この日は若くして亡くなった兄の命日でもあった。そんなことを考えながらいつもどおりに会社から帰ろうとして、地下鉄をおりて駅の階段を上がると、そこはオリンピック開催に湧く昭和39年の東京だった。突如として現れた光景をしばらく理解出来ずにいる信次。やがて自分がタイムスリップしたと夢とも現実とも信じがたい出来事に戸惑う。何度かタイムスリップを体験しているうちに、恋人のみち子(岡本綾)とともに過去へと戻る。そこで目にした光景は若き父(大沢たかお)とその恋人お時(常磐貴子)の姿であった。時空を超える旅を続けるうちに明らかにされていく、父親の真実の姿。そして信次とみち子との間に隠された驚愕の真実。それは、あまりにも切なくて悲しい運命だった……。

 見所は、どうして信次だけでなくみち子もタイムスリップの体験をしたのかというところである。現実に起こっているんだということを追認識させるためだけのものではないところがいい。信次とみち子の不思議な結びつきを感じ取ってもらえたらこの作品の面白さが増す。

 冒頭でも述べた通り、父親と息子の確執は、どの家族においても大なり小なりあるものである。当然、僕にも父親とは埋められないほどの溝があり確執もある。そんな複雑な思いを抱きながらこの作品をみて、今後、父親とはどう接していけばいいのか考えさせられてしまう。何せ、個人的なことではあるけれども、父親からは「お前には実家がないと思え」と言われたのである。僕にも息子がいるが死んでもそういうった暴言は吐かないし、吐きたくない。

 この作品を通して、もう一度家族との関係を考えなおさなければならないと教えられた作品でもあった。冷えきった家族、父親と息子のみならず、母親と娘に横たわった深い溝をお持ちの方には観てもらいたい作品である。

オススメ度 ★★★☆☆ 信次とみち子の不思議な関係に注目して下さい

ランキング今日は何位?
posted by Genken at 15:13| 兵庫 ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画(た行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック

地下鉄(メトロ)に乗って
Excerpt:  『いつもの地下鉄を降りると、そこは昭和39年の東京だった―。 あなたは、父になる前の父親を知っていますか? あなたが生まれる前の母親に会いたいですか?』  コチラの「地下鉄(メトロ)に乗って」..
Weblog: ☆彡映画鑑賞日記☆彡
Tracked: 2008-10-24 20:19
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。